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ネコ型配膳ロボットのPudu、初のセミヒューマノイドロボット

Pudu Robotics Japanは、同社初の汎用具現化インテリジェントセミヒューマノイドロボット「PUDU D7」を発表した。飲食店、宿泊施設から倉庫や工場での作業に対応し、本格的な商品化は2025年を予定している。

Pudu Roboticsは、商用サービスロボットの設計、研究開発、製造、販売を行なう中国のロボットメーカー。'21年7月に日本法人を設立し、ネコ型配膳ロボット「BellaBot(ベラボット)」を中心に、配送用ロボットや商業清掃ロボットを国内で展開している。

同社のロボット開発は、特定のタスクのために設計された特殊ロボット、適応性と汎用性を持ち様々なタスクに対応可能なセミヒューマノイドロボット、人間との複雑なやりとりに対応可能な完全ヒューマノイドロボットという3つのカテゴリーの開発に注力している。

今回発表したPUDU D7は、セミヒューマノイドロボットに位置づけられる。人間のような上半身、ロボットアーム、全方向シャーシを組み合わせることで、高度な機動性と器用さを実現。エレベーター操作、物品輸送、仕分け作業などが行なえる。

飲食店、宿泊施設のようなサービス業から倉庫、工場のような工業まで、さまざまな環境での複雑なタスクに対応でき、多業種向けに適応できる重要なロボットソリューションとしている。

本体は身長165cm、体重45kgで、アームは65cmまで伸び、30の自由度で操作できる。器用な手のアタッチメントを装着すると50の自由度に拡張される。

インテリジェンスシステムは、データ駆動型の具現化された知能と、高度なAIモデル戦略を融合するよう設計。「高レベルプランニング」と「低レベルプランニング」と呼ばれることの多い階層型制御システムを採用し、抽象的で戦略的なタスクと、リアルタイムの感覚に基づくアクションの両方を管理する。

この階層型アプローチにより、複雑なサービスシナリオを理解して対応するだけでなく、時間の経過とともに継続的に学習して操作を改良することが可能。複数の業界にわたってシームレスでend-to-endのタスク実行を実現し、セミヒューマノイドサービスロボットの大規模な商業化を推進するとしている。