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米Waymo、センサーが進化した第6世代の自動運転タクシー

米Alphabet傘下のWaymoは、コスト削減や機能の進化を実現した自動運転によるロボットタクシーの第6世代モデルを発表した。

ベースのEV車両を含むハードウェアが第6世代となり、コスト削減を実現する一方、第5世代システムの性能をベースにして高性能化を実現した。新たなセンサー・スイートとしてカメラ13台、LiDAR4台、レーダー6台、EAR(外部オーディオレシーバー)アレイを搭載。カメラ、LiDAR、レーダーを組み合わせて周囲の状況を判断するほか、センサーの配置の最適化によりセンサー数の削減も図った。新たなセンサー・スイートは車両の周囲、最大500mの視野を確保するという。

また、極度の暑さ、霧、雨、雹などの厳しい気象条件下にも対応。冬の天候についても第5世代システムで運用してきたノウハウが継承されている。未舗装ででこぼこな道路、凍結温度下で運行する場合などでも、センサー能力に大きな余裕を持たせたことで信頼性を確保したとしている。

Waymoの第6世代となるセンサー・スイートは数千マイルの走行を重ね、シミュレーションではさらに数百マイルの走行経験を積んでいる。また第5世代までの経験や知識が共有され、トレーニングや検証の走行距離は大幅に削減される。米国ではすでにテスト走行が公道で開始されており、Waymo Oneアプリから利用することも可能。