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国家資格のオンライン・デジタル化がスタート 84資格に対応へ
2024年8月2日 10:57
国家資格や各種免許のオンライン・デジタル化が8月6日からスタートする。6日からは、介護福祉士、社会福祉士、精神保健福祉士、公認心理師における氏名等の変更手続きやデジタル資格者証の取得がオンラインでできるようになり、11月以降は医師や看護師などに拡大。来年度までに84の資格のオンライン化を実現する。
これまで紙で行なわれていた、介護福祉士、社会福祉士などの氏名等の変更手続きや、デジタル資格者証の取得がオンラインでできるようになる。また、2025年3月には新規登録のオンライン申請も開始する。
デジタル庁がシステムを構築。資格取得社がマイナンバーカードを活用し、「マイナポータル」から資格の新規取得・住所・氏名等変更の申請ができる。住民票や戸籍に関する書類は、マイナンバーを活用して連携するため提出不要となるほか、登録免許税や手数料の支払いもクレジットカード決済に対応。資格にまつわる多くの手続きをオンラインで完結できる。
4資格が8月6日から対応開始。介護福祉士(200万人)、社会福祉士(30.6万人)、精神保健福祉士(10.9万人)、公認心理師(7.2万人)など多くの有資格者がいるものから対応を進める。約250万人が当初の対象となる。11月頃には、医師、歯科医師、保健師、助産師、看護師など27資格、2025年3月頃に准看護師、栄養士、難病指定医、介護支援専門員など11資格で対応。2025年度以降に行政書士、調理師、キャリアコンサルタント、登録販売者など42資格で対応していく。
「デジタル資格者証」は、PDF形式で発行され、主に印刷して利用することを想定しているが、スマートフォンでデジタル資格者証を提示して目視で確認でも利用できる。また、二次元コードを読み込むことで有効性を確認できるという。
2025年春にはマイナンバーカードをiPhoneに搭載可能になるが、その際はPDFではなく、マシンリーダブルな証明書(mdoc方式)となり、ウォレットアプリで利用可能になる計画。今回オンライン対応する各種証明書の一部も、スマホにデジタル証明書として搭載可能にする予定。
現時点では、運転免許証はmdocを使う予定だが、その他の資格も必要に応じてウォレットに登録できるようにする。ただし、全ての資格がウォレットに対応するのではなく、資格の特性などに応じて判断していくこととなる。