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ドコモ、”dカードのメインカード化”を狙う新料金プラン「eximo ポイ活」

NTTドコモは、決済手段の利用状況に応じてdポイント(期間・用途限定)がたまる新料金プラン「ドコモポイ活プラン」の第2弾として、「eximo ポイ活」を8月1日から開始する。

「dカード」利用のドコモ契約者が、より“お得”に使えるデータ利用量無制限の料金プラン。月額料金は10,615円だが、dカードお支払割(187円)のほか、みんなドコモ割(3回線以上)(1,100円)、ドコモ光セット割/home 5Gセット割(1,100円)などをセットにすると、月額8,228円となる。dカードGOLD 10万円以上利用など、特典によるポイント還元の5,000円を月額料金に充当することで「実質月額2,728円」とアピールしている。

eximoポイ活は、dカードやd払いの決済の利用で、追加のポイントを付与。1決済ごとに、dカードGOLD(年会費11,000円)の場合は5%、dカード(年会費無料)で3%のdポイント(期間・用途限定)を付与する。「eximo ポイ活」におけるdポイント(期間・用途限定)の進呈上限は5,000ポイント/月。これを月額料金に充当できる形となる。

また、ドコモ子会社のマネックス証券での積立に対する特典も準備。マネックス証券でdカード GOLDによるdカード積立の積立額に応じて、通常進呈分に1%を加算したdポイント(期間・用途限定)を進呈する。当面はNISA口座、課税口座ともに1%を付与する。

「eximo ポイ活」におけるdポイント(期間・用途限定)の進呈上限は5,000ポイント/月で、このうち「dカード GOLD」利用によるdカード積立の進呈上限は1,000ポイント/月となる。

dカードを“メインカード”にしてもらうためのプラン

ドコモは3月、「ドコモポイ活プラン」として第1弾の「ahamo ポイ活」を4月1日から提供すると発表、第2弾「eximo ポイ活」は夏~秋に提供予定とアナウンスしていた。

第1弾の「ahamo ポイ活」は、ahamoのユーザー属性を反映して、QRコード決済などに親しんでいるという若年層をターゲットに、d払いとの連携を深めた。

一方、第2弾として提供する「eximo ポイ活」は、dカードと連携してほしいという声を大きく取り込み、dカードとの連携を前提としたプランに仕立てた。ahamo以外でも「ポイ活」プランを提供し、ユーザーの選択肢を広げるものと位置づける。

「ドコモポイ活プラン」で第2弾としてアナウンスされていた「eximo ポイ活」がスタートする

ahamoのようなオプションではなく、「eximo」の名を冠したサービスバンドル型の料金プランとして設計。データ容量は「無制限」に一本化して基本の内容はシンプルにした。若年層以外もターゲットにするため、ドコモショップ店頭での申し込みや無料の相談も受け付けるが、これには金融商品関連の特典に納得してもらうという狙いもある。

ドコモショップでサポートするのもahamoとの違い

最大11%のポイント還元については、10%がキャンペーンという扱いだが、終了時期は未定。他社は同様のキャンペーンを「3カ月間」などとしているケースもあるが、ドコモでは「なるべく長く続けたい。予算があるので状況を見ながらになり、終了する際は事前に告知する。他社よりは長くやりたい」(NTTドコモ コンシューマサービスカンパニー マーケティング戦略部 部長の山本明宏氏)という方針を表明している。

今回の「eximo ポイ活」は、連携したdカードを日々の生活の中で使うことで高いポイント還元が受けられるのが特徴。「月間の上限の5,000ポイントが、日々の暮らしの中で無理なく貯まると実感してほしい」(山本氏)とアピールしている。

「eximo ポイ活」はdカード連携による高いポイント還元を軸に据えた

dカードにこだわっている理由には、「eximo ポイ活」をきっかけにして、カードの利用をdカードに集約してほしい、「メインのクレカにしてもらいたい」(NTTドコモ コンシューマサービスカンパニー カンパニーコーポレート部 部長の伊藤邦宏氏)という狙いがある。dカードとdカード GOLDで特典内容が大きく違わない点も「なるべくこの世界観を広げて、楽しんでもらいたい。まずは同じにした」(山本氏)と説明されている。

山本氏は「現金や他社カードで使い分けているところをdカードに寄せていただきたい。(他社カードの利用を)ごっそりともっていきたい」と意気込みも述べており、dカードの利用拡大という目標とセットになった料金プランであることが語られている。