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西武池袋本店、“新しい百貨店”へ全面リニューアル 25年夏

西武池袋本店 リニューアル後の正面玄関イメージ

そごう・西武は、東京・池袋にある西武池袋本店の本格的な全面改装工事に着手する。2025年1月から段階的にリニューアルオープンを行ない、同年夏にグランドオープンを予定する。

“新しい百貨店へ”というキャッチコピーとともに、新株主のもとで事業戦略を再構築し実施される、同館で初めての全面改装。

婦人フロアと紳士フロアが分かれていた伝統的な“デパートメント(区分された)”ストアから脱却し、自由で開かれた、統一された空間とする。多彩なブランドショップと上質な内外装で、「池袋の街の新たな顔」を目指す。

2025年1月から段階的にリニューアルオープンを開始し、2025年夏にグランドリニューアルオープンの予定。ショップ数は約380店を予定する。百貨店としての売場面積は約48,000m2と、現在から縮小される。

  • 2025年1月予定:地下1・2階、3階(デパ地下・コスメ)
  • 2025年春予定:1・2階、4階~6階(フレグランス・宝飾・時計・ラグジュアリー)
  • 2025年夏~秋予定:7・8階(ファッション・雑貨・催事場・アートサロン)

婦人・紳士カテゴリーを融合

「INCLUSION(インクルージョン)」をテーマとし、現代の多様で柔軟な時代性に合わせて、「婦人」と「紳士」両方のカテゴリーを、同一の店舗内に広く展開する。旧来の、婦人フロアと紳士フロアが分かれていた伝統的な“デパートメント(区分された)”ストアから脱却を目指すとし、「友人、カップル、家族が一緒にショッピングを楽しめて、自由で開かれた、かつ統一した空間でお迎えする」としている。

ワールドクラスのクオリティを誇る多彩なブランドショップを展開、上質な内外装は「クラス感」「洗練」「アート」の3つの要素で空間を構成し、「池袋の街に新たな顔をつくり出す」としている。

「ラグジュアリー」「コスメ」「デパ地下」を強化

全体戦略としては、「ラグジュアリー」「コスメ」「デパ地下」を中心に絞り込み、出店を強化する。

「ラグジュアリー」では、世界のトップ約60ブランドが集結し、メンズ&レディース複合ショップで展開、売場面積は現状比で約1.3倍になる。

「コスメ」は、ユニセックスブランドを含む国内外約60ブランドを展開し、売場面積は現状比で約1.7倍になる。

「デパ地下」は、西武池袋本店のパワーコンテンツを集積し、新ブランドを含む約180ショップの展開を予定。

このほか、そごう・西武の強みという外商機能も今後さらに強化していく。

他店舗にもコンセプトを展開

そごう・西武では、従来の百貨店がもつ優れたサービスを残しつつ、顧客のニーズに合わせた新たな価値を提供するとし、「“新しい”西武池袋本店にご期待ください」と意気込みを表明している。

また新生「そごう・西武」として、今後はこの西武池袋本店のコンセプトをそごう横浜店、そごう広島店などの、他の店舗にも展開していく方針。

西武池袋本店(2023年6月撮影)