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「Copilot+ PC」のイチオシ新機能「Recall」、初期設定でユーザーがON/OFF選択

Microsoftは7日(米国時間)、同社が提案する新PCブランド「Copilot+ PC」の目玉機能である「Recall(リコール/回顧)」についての仕様変更を発表した。利用開始前に、ユーザーがRecallのON/OFFを明示的に選択する形になる。

「Recall」はPC上の作業において、自動的スナップショットを撮影し、オンデバイスAIによってインデックス化。曖昧な言葉で、ファイルや作業内容に見つけ出せるようになる機能。ファイル名や場所などがわからなくても、「赤い納屋を探す(Find the red barn)」と検索すると、赤い納屋を使ったパワーポイント資料を見つけられる、といった形で利用できる。

Recall instantly with Recall on Copilot+ PC

こうしたインデックス・検索機能は、ローカルデバイス(PCのみ)で作成されるもので、そのデバイスのユーザーのみが利用可能だ。

一方、同機能の発表後から、プライバシー制御やセキュリティについての懸念の声も上がっていたという。

こうした指摘を受けて、明示的にユーザーが選択して利用するよう、Recallの初期設定を改める。ユーザーが使いたくない場合はOFFを選ぶことになる。

また、Recallを有効にするには顔認識、指紋、PINなどを使った「Windows Hello」の登録と認証が必須となる。Recallのスナップショットや検索インデックスデータベースは暗号化され、ユーザーが認証した時のみ復号化される。

なお、Recallでは、スナップショットにキャプチャされたくないアプリ、コミュニケーションアプリやTeamsの通話を除外するといった選択も可能。また、スナップショットの一部もしくは全部を削除するといった制御も行なえる。スナップショットはローカルに保存され、Microsoftに送信されることはない。またデジタル著作権管理されたコンテンツもRecallの対象外となる。

Copilot+PCは、Microsoftが提唱するPCブランド。オンデバイスAI動作に必要なパフォーマンスを「40TOPS以上のNPUを搭載」、メモリは16GB(DDR5またはLPDDR5)以上、ストレージは256GB以上のSSDなどと定義している。6月時点で、条件を満たすプロセッサーはクアルコムの「Snapdragon Xシリーズ」で、Intel、AMDも準備を進めている。

Copilot+PC搭載のPCは、6月18日にMicrosoftから新「Surface」シリーズがMicrosoftから発売されるほか、PC各社からも新製品が順次投入予定。