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日本郵便とセイノー、物流2024問題解決に向けた共同運行

日本郵便グループとセイノーグループは、物流業界が抱える課題解決の一環として、幹線輸送の共同運行トライアルを2月~3月にかけて実施した。参加したのは、日本郵便グループの日本郵便、日本郵便輸送、JP ロジスティクスの3社と、セイノーグループのセイノーホールディングス、西濃運輸の2社。

物流業界におけるドライバー不足を原因とした2024年問題の解決に向け、企業の垣根を超えて行なうとする取り組み。両グループは、幹線輸送(集荷側の拠点から配達側の拠点への長距離輸送)の輸送効率を高めるため、以下の内容を実施した。

トライアルの内容

  • 隣接する拠点を活用した荷物の積み合わせ
  • 自社内で積載調整を行なっていた荷物の融通
  • 積載率の下がる土日の荷物の集約など

トライアルの区間(対象会社)

以下の区間で、2024年2月から3月にかけて実施

  • 東京~大阪・滋賀(西濃運輸、JPロジスティクス)
  • 東京~名古屋(西濃運輸、JPロジスティクス)
  • 神奈川~栃木(西濃運輸、日本郵便輸送)
  • 埼玉~福島・宮城(西濃運輸、日本郵便輸送)
  • 大阪~徳島(四国西濃運輸、日本郵便輸送)

両グループは、これらの取り組みの結果、既存の配達日数を変更することなく、トラック台数を削減するなどの効果を確認した。今後も幹線輸送における共同運行の可能性を追求していく。