ニュース
日本郵便とセイノー、物流2024問題解決に向けた共同運行
2024年3月29日 14:38
日本郵便グループとセイノーグループは、物流業界が抱える課題解決の一環として、幹線輸送の共同運行トライアルを2月~3月にかけて実施した。参加したのは、日本郵便グループの日本郵便、日本郵便輸送、JP ロジスティクスの3社と、セイノーグループのセイノーホールディングス、西濃運輸の2社。
物流業界におけるドライバー不足を原因とした2024年問題の解決に向け、企業の垣根を超えて行なうとする取り組み。両グループは、幹線輸送(集荷側の拠点から配達側の拠点への長距離輸送)の輸送効率を高めるため、以下の内容を実施した。
トライアルの内容
- 隣接する拠点を活用した荷物の積み合わせ
- 自社内で積載調整を行なっていた荷物の融通
- 積載率の下がる土日の荷物の集約など
トライアルの区間(対象会社)
以下の区間で、2024年2月から3月にかけて実施
- 東京~大阪・滋賀(西濃運輸、JPロジスティクス)
- 東京~名古屋(西濃運輸、JPロジスティクス)
- 神奈川~栃木(西濃運輸、日本郵便輸送)
- 埼玉~福島・宮城(西濃運輸、日本郵便輸送)
- 大阪~徳島(四国西濃運輸、日本郵便輸送)
両グループは、これらの取り組みの結果、既存の配達日数を変更することなく、トラック台数を削減するなどの効果を確認した。今後も幹線輸送における共同運行の可能性を追求していく。