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レーザーでスペースデブリを除去 スカパーJSAT新事業

スカパーJSATは、社内スタートアップ「Orbital Lasers」(オービタルレーザーズ)を設立し、レーザーで宇宙ごみ(スペースデブリ)を除去する事業など、衛星を使った宇宙事業を開始すると発表した。

オービタルレーザーズは、スペースデブリ除去事業として、回転しているスペースデブリを止めるペイロードの開発・販売を行なうDTB(Detumbling)事業を2025年度に開始する予定。2029年度には、スペースデブリを除去するサービスとしてADR(Active Debris Removal)事業を開始する予定。スペースデブリをレーザーで除去する衛星の事業は2020年6月に発表しており、実現すれば世界初としている。

加えて、衛星ライダー(LiDAR)事業として、高精度な地表面情報の取得・提供を行なう地球観測事業も計画している。これは、スペースデブリ除去のレーザー技術をさらに活用・発展させて衛星に搭載するもので、実用化されれば民間事業者として世界初の事業になる見込み。

2つの宇宙事業を計画
増加している宇宙ごみのイメージ

スカパーJSATは、2018年に次世代ビジネスを検討する社内スタートアッププログラムを開始。持続可能な宇宙環境の維持を目指したプロジェクトを立ち上げ、この中から、スペースデブリ除去と衛星ライダーの2つの事業が具体化することになった。