8年振りの好条件「ふたご座流星群」 14日夜から見頃

ウェザーニューズは、12月14日頃に極大を迎える三大流星群の一つ「ふたご座流星群」について、見頃となる14日夜～15日明け方の天気傾向を発表した。それによると、14日夜は北日本と東日本で冬型の気圧配置となり、太平洋側を中心に流星観測が期待できる好条件になるという。

14日夜は北日本と東日本で冬型の気圧配置となり、北日本と東日本の太平洋側を中心に流星観測の「チャンスあり」、北海道の太平洋側では「バッチリ見える」と予想されている。ただ、関東や東海は雲の影響を受ける可能性もあるという。

北日本の日本海側では雨や雪が降りやすく流星観測は厳しい可能性が高い。西日本は段々と雲が厚くなる予想で、九州や中国・四国では流星観測が難しいエリアが広がる見込み。近畿周辺は早い時間帯ほど流星観測のチャンスが大きい。沖縄は高気圧に覆われるため流星が「バッチリ見える」予想としている。

月明かりなく8年振りの好条件

「ふたご座流星群」は出現する流星数の多さから1月の“しぶんぎ座流星群”、8月の“ペルセウス座流星群”と共に「三大流星群」の一つとされている。

今年のふたご座流星群は、15日4時頃に活動のピーク(極大)を迎えるため、14日夜から15日明け方が一番の見頃。東京では18時ごろから東の空に昇りはじめる。放射点が空高くに昇るにつれて流星の数も増えていく。

今年は13日が新月のため月明かりの影響がなく、また放射点の高度が高くなり流星の数が増えてくる時間帯に極大を迎えることから、絶好の観測条件となるという。

国立天文台によると、空の暗い場所で観測した場合、14日21時頃には1時間あたり30個を超える流星が見られる予想という。さらに放射点が空高くに達する15日0時から3時頃には、1時間あたり70個に達する可能性もある予想。

流星は放射点を中心に放射状に出現するが、放射点付近だけではなく空のあちらこちらに現れるため、空を広く見渡していると観測しやすい。

「ウェザーニュースLiVE」では、12月14日21時から、星空を生中継する特別番組を配信。詳しい解説を交えなから各地の高感度カメラで捉えた流星を配信する。