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「自由が丘 デュ アオーネ」を見てきた イオンの新都市型モール第1号
2023年10月13日 19:35
イオンモールは、10月20日にオープンする「JIYUGAOKA de aone(自由が丘 デュ アオーネ)」の内覧会を実施した。これまでの同社の郊外型とは異なる都市型ショッピングモールとして展開し、地域住民のほか自由が丘への来街者の集客を狙う。
所在地は東京都目黒区自由が丘2-15-4で、東急東横線・大井町線 自由が丘駅正面口から徒歩約2分。地下2階・地上4階建てで、出店店舗数は26店舖。敷地面積は約3,500m2、延床面積約9,500m2。
施設全体の特徴としては、自由が丘の街と一体化した「街角」になることを目指したつくり。1階部分に「まちの交差点」と位置づけるウッドデッキを設置し、そこから2階の「パサージュ」、3階の「テラス」、屋上の「はらっぱ」まで屋外の階段を上っていけるようになっている。
1階のウッドデッキや2階に上る大階段は「施設の顔」という位置づけで、木材は東京都多摩産材のヒノキを使用している。同様の木材は、3階のテラスなどでも使われている。
2階のパサージュは、路面店が連なる街並みをイメージ。ショップの賑わいが共用部に滲み出す雰囲気を狙いとしている。
3階のテラスは、自由が丘の街を散策していて、ふと辿り着いて落ち着いて過ごせる、憩いの場となるように設計。広さは約1,000m2で、植栽は地域の自然環境に適した草花、樹木を中心に選定している。また、生物多様性保全の観点から、地域の生き物が飛来できるように、植栽帯の中に巣箱や、鳥の水浴びを促進するバードバスを設置する。そのほか、テラスでは地域の人とともに展開するイベントを計画している。
屋上のはらっぱは、気象条件によっては富士山や丹沢山系まで見える見晴らしの良い場所。テラスと同様に地域の在来種を植栽しており、子供たちがこの場に飛来する虫や鳥と触れ合って楽しめる場になることも期待している。
4階には名称がつけられた施設はないものの、横たわれるベンチを設置。緑がある中で散策で疲れた体を休めることができる。
そのほか、建物の外壁には保水性能のあるせっ器質タイルを採用。外壁温度の上昇を抑制する効果があるとし、街のクールスポットとしての機能を担うことを期待する。
ピーコックストアを含む26店舗が出店
地下2階には、かつて同地で約52年間営業を続けてきたスーパーマーケット「ピーコックストア」が出店。店舗フロア中央に設置したコミュニティスペース、見やすさと移動のしやすさを考慮した放射線状に配置したゴンドラなどを特徴とする。ワインや冷凍食品の品揃えなどにも力を入れる。
地下1階と1階は、ライフスタイルと食が融合したフロアとして、飲食や物販の13店舗が並ぶ。新業態店舗としては、フルーツ・フルーツジュース・フルーツスイーツの「一果房」、喫茶「TSUBAKIYA Jiyugaoka」、チーズスイーツ・かりんとうスイーツ「ウメダチーズラボ / CARIN&」がある。
物販店舗は、食品・ライフスタイル雑貨「AKOMEYA TOKYO」、アイウェア「OWNDAYS」などが出店する。
2階のパサージュには、サンマルクの新業態となるカフェ&ベーカリー「RISTRETTO&CROISSANT LABORATORIO」が出店。そのほか、シューズ「Natural Shoe Store」、インテリア「カリモク 60」、ライフスタイル雑貨・食品「Three little song birds」など、計8店舗が出店する。
3階は、台湾点心、チーズ料理専門店、寿司、生パスタ・窯焼きピッツァの4つのレストラン店舗が、11月初旬より順次オープンする。4階は個別指導塾「TOMAS」。
なお同地は、黒柳徹子さんの「窓ぎわのトットちゃん」の舞台となったトモエ学園の跡地でもあり、旧ピーコックストア自由が丘店に設置されていた「自由ケ丘学園小学校・トモエ学園小学校記念碑」の設置を予定している。