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"月でくらす"がテーマの夏休み自由研究フェス ローバー操縦や宇宙食
2023年7月28日 08:00
東京・お台場にある日本科学未来館は、開催中の特別展「NEO 月でくらす展」の関連イベントとして、2023年7月29日~8月2日の5日間、「NEO 月でくらす展 夏休み自由研究フェス」を開催する。
月面探査ローバーの操縦体験や宇宙日本食の研究、月着陸に挑んだ「HAKUTO-R」月着陸船のペーパークラフトなど、月面や宇宙空間でのくらしを体験しながら楽しく学べるコンテンツを用意する。特別展「NEO月でくらす展」とあわせた「夏休み自由研究フェス」となっている。
会場は日本科学未来館7階の「コミュニケーションフロア」。特別展「NEO 月でくらす展」の当日チケットがあれば、参加は無料。
「NEO 月でくらす展」自体のチケット料金は、大人(19歳以上)2,400円、18歳以下(小学生以上)1,700円、未就学児(4歳以上)1,100円など。
9つのプログラムで月・宇宙でのくらしを楽しく学べる
「NEO 月でくらす展 夏休み自由研究フェス」のプログラムは全部で9つある。タカラトミー、日揮グローバル、日本特殊陶業、大正製薬、立命館大学、JAXA、ispace、小学館の計8社と協力。月面ロボット操作や宇宙食の試食、ペーパークラフト組み立てなど多彩なプログラムで月・宇宙でのくらしを体験しながら楽しく学べる。プログラムによって実施予定日時が異なるので、詳細スケジュールは公式サイトで確認してほしい。一部、記者公開時の写真を交えて紹介する。
変形型月面ロボット「SORA-Q」
タカラトミーは変形型月面ロボット「SORA-Q」の開発ストーリーとワークショップを開催。宇宙おもちゃのアイデアをみんなで一緒に考える。最初は「タカラトミー」という名前にピンときていなかった子どもたちも、同社が販売している各種おもちゃが紹介されると、一斉に反応。大いに盛り上がっていた。
- 実施日時:7月31日11時~12時、14時~15時、16時~17時
- 会場:日本科学未来館 7階 コンファレンスルーム金星
- 体験人数:15人/回
- 想定対象年齢:8~12歳
月面プラント視察ツアー
日揮グローバルは、水や燃料をつくる「月面プラント」がある2040年代の月面での様子を、スマホを使ったVRで体験できる展示を紹介する。スマホはiPhone、Androidいずれも可。ワークショップで使った簡易スマホVRゴーグルは持ち変えることができる。1Fで行なわれている「NEO 月でくらす展」で行なわれている体験と同じものだが、「NEO 月でくらす展」での体験は13歳以上しか体験できない。このワークショップでは小学校高学年以上であれば体験できる。
- 実施日時:7月29日11時~11時45分、14時~14時45分、16時~16時45分/7月30日、7月31日11時~11時45分/8月1日14時~14時45分
- 会場:日本科学未来館 7階 イノベーションホール
- 体験人数:15人/回
- 想定対象年齢:小学校高学年から大人まで
次世代の電池「固体電池」
日本特殊陶業は、「固体電池」のデモや液体電池の作製実験を通して、電池のしくみと固体電池について楽しく学べる展示を実施。月面探査プログラム「HAKUTO-R」のミッション1で行なわれた実証実験についても紹介する。ワークショップ内で使用した実験セットは持ち帰ることができる。
- 実施日時:7月31日14時~15時、16時~17時/8月1日14時~15時/8月2日(水)14時~15時、16時~17時
- 会場:日本科学未来館 7階 コンファレンスルーム火星
- 体験人数:15人/回
- 想定対象年齢:9~14歳 ※9歳未満の方でも保護者の同伴があれば参加可能
リポビタンの宇宙日本食
大正製薬は宇宙日本食「リポビタンJELLY FOR SPACE」の誕生秘話を紹介。試食体験と、審査官になりきって宇宙日本食を採点することで宇宙での生活を想像する。試食させてもらったところ、味はリポビタンDそっくりで、思わず笑ってしまうほどだった。
- 実施日時:8月1日11時~12時、14時~15時、16時~17時
- 会場:日本科学未来館 7階 コンファレンスルーム金星
- 体験人数:30人/回
- 想定対象年齢:小学生から大人まで
宇宙飛行士トレーニング体験
立命館大学は複数の混成チームでミッションをこなす必要がある宇宙飛行士トレーニング体験を、糸電話を使って紹介。4人1組のチームで、離れた仲間とコミュニケーションを取りながらミッションをクリアするための音声通信システムを糸電話で製作して、挑戦する。
- 実施日時:8月1日、8月2日11時~12時30分
- 会場:日本科学未来館 7階 イノベーションホール
- 体験人数:20人/回
- 想定対象年齢:小学校高学年から中学生まで
JAXA職員と一緒に月・火星探査の世界を想像・体験しよう!
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、月・火星探査を推進する国際宇宙探査センターの職員によるアルテミス計画など世界の探査活動の紹介、月・火星探査ミッションに取り組むJAXA職員に直接質問ができる大質問会、月・火星に関するデジタルコンテンツ体験会を行なう。体験の感想を書くと国際宇宙探査ロゴステッカーがもらえる。レクチャーはあいだに3択クイズを交えながら行なわれ、多くの子どもたちが積極的に参加していた。
- 実施日時:7月31日、8月2日11時~12時30分、14時~15時30分
- 会場:日本科学未来館 7階 コンファレンスルーム天王星
- 体験人数:30人/回
- 想定対象年齢:小学生から大人まで
月面探査ローバーの操縦&月面探査ゲーム
ispaceは、2023年に月面着陸に挑戦した月面探査プログラム「HAKUTO-R」で開発中の実物大ローバー(プロモーション用デザイン)の操縦体験を提供。カメラ映像やセンサーの数字を確認しながら探査地点のゴールを目指す。操作はタブレットなので、子供でも月面探査体験が可能。このほか、水資源を集めるゲーム「MOON DRIVE」も体験できる。体験は操縦または月面探査ゲームのいずれかとなる。
- 実施日時:7月30日14時~15時、16時~17時/7月31日、8月1日16時~17時
- 会場:日本科学未来館 7階 イノベーションホール
- 体験人数:25人/回
- 想定対象年齢:小学生から大人まで
図鑑NEO「月の図鑑」を作ろう
小学館は「NEO月でくらす展」で学んだこと、体験したことをもとに、新しい「月の図鑑」を作るワークシートを配布。月と地球のちがいなどを調べ、「月の図鑑」の表紙を描いてオリジナルの図鑑を作るワークショップを行なう。「月ワークシート」は、夏休みの自由研究や「小学館の図鑑NEO×HugKum 自由研究コンクール」にも活用できる。図鑑NEO特製「月ワークシート」は持ち帰ることができる。
- 実施日時:7月31日~8月2日16時~17時
- 会場:日本科学未来館 7階 コンファレンスルーム海王星
- 体験人数:20人/回
- 想定対象年齢:3歳から小学生まで
月着陸船のペーパークラフトを組み立てよう
ispaceと小学館は、月面探査プログラム「HAKUTO-R」で開発したランダー(月着陸船)のペーパークラフトを組み立てるワークショップを実施。内部の構造や役割などを学習しながら、ランダーがどうしてこんな形をしているのかなどを学ぶことができる。工作時に刃物(ハサミ、カッター)を使うため、未就学児の方が参加される場合は保護者の同伴が必要。作成したペーパークラフトは持ち帰ることができる。
同じ部品も多いので、親子で組み立てる場合は、たとえば親がパーツを切り抜くのを手伝ってあげたりすると、より早く組み立てられる。
- 実施日時:7月29日11時~12時30分、14時~15時30分/7月31日14時~15時30分/8月1日、8月2日11時~12時30分
- 会場:日本科学未来館 7階 コンファレンスルーム海王星(7月29日)、コンファレンスルーム土星(7月31日~8月2日)
- 体験人数:20人/回(7月29日)、60人/回(7月31日~8月2日)
- 想定対象年齢:小学生から大人まで ※未就学児も保護者同伴で体験可能