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DAZN、'33年までJリーグ配信 権利料は11年で約2395億円

DAZNと日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)は3月30日、既存の12年間のパートナーシップを5年間延長し、DAZNによるJリーグ日本国内放映権契約を2033年までとするパートナーシップ契約を締結した。権利料は'23年からの11年間で約2,395億円。

またJリーグのファン層拡大の一環として、2024年からJ3リーグの放映権はJリーグに帰属。DAZNはJ1・J2リーグのみ配信する。

今回の合意内容では延長された期間によってDAZN放映権料の変更、2020年に導入したプロフィットシェアモデルをさらに洗練した内容になっているといい、「互いの継続的な成長から健全なビジネスへと発展させ、互いの成長からそれぞれ恩恵を受けることを可能とする」という。

また、この成長の促進するためには“Jリーグの成長が欠かせない”という点を両社が再認識したといい、「ここでスピード感をもたらせるためにはファン層の拡大が必須」として、より多くのファンにJリーグを届けるべく、2024年シーズン以降、J3リーグの放映権はJリーグに帰属する形となった。

これにより2024年シーズンから、DAZNは引き続きJ1リーグとJ2リーグをユーザーに提供。Jリーグは、無料放送も含め、J3リーグの最適な放映形式を検討していく。

そのほか今回の放映権契約では、テレビ地上波での試合中継をより多くすることでJリーグとの無料での接点を増やすことや、より柔軟なレベニューシェアのスキームの構築なども行なわれる。

昨年、Jリーグでは新たに野々村芳和氏がチェアマンに就任、DAZNでもシャイ・セゲブ氏がDAZN GroupのCEOに、日本では山田学氏が日本ビジネスを担うDAZN Japanエグゼクティブ バイスプレジデントに就任して、両社とも新体制に移行していた。

この新リーダーシップのもと、DAZNとJリーグは日本サッカーのさらなる発展に向けて、この1年間さまざまな協議を行ない、それぞれの成長に向けたビジョンを共有。その結果として、これからの10年の将来を見据え、2020年8月に2028年まで延長した契約をさらに5年間延長し、2033年までとする新しいパートナーシップ契約の締結に至ったとのこと。

DAZNは「Jリーグとともに日本サッカーの新しい景色を見られるよう、さらに密な連携をしていき、日本のサッカーファン、スポーツファンの皆様に最高峰のスポーツ視聴体験をこれからも届けられるよう、尽力してまいります」としている。

あわせて、Jリーグの野々村チェアマン、DAZN GroupのシャイCEO、DAZN Japanの山田エグゼクティブ バイスプレジデントからコメントも発表されている。

日本プロサッカーリーグ チェアマン 野々村芳和氏 コメント

チェアマン就任当初からDAZNとはお互いの成長のために様々な議論を重ねてきました。新たな成長戦略に基づきJリーグがより魅力的なリーグへと成長していくために、地上波試合中継本数への拡大にご理解いただきました。今回Jリーグに留保することになったJ3リーグも含め、様々な形でJリーグに触れられる機会を増やすことが、ファンベースの拡大に繋がり、JリーグとDAZN双方にとってwin-winのスキームとなる新たなパートナーシップを構築できたと感じています。

DAZN Group CEO Shay Segev(シャイ・セゲブ)氏 コメント

2016 年にサービスを開始してから、DAZNは日本最大級のデジタルスポーツプラットフォームとして成長してきました。日本のビジネスの成功はDAZNの成功に不可欠であり、今回の契約は両者の信頼関係を強化するものです。Jリーグとのパートナーシップは、日本における我々のビジネスの基盤であると感じています。2033年までパートナーシップを延長し、さらなる投資を続けていくことで、Jリーグとともに日本サッカー、スポーツ全体の発展にさらに寄与していけることを嬉しく思います。

DAZN Japan エグゼクティブ バイスプレジデント 山田学氏 コメント

JリーグはDAZNにとってローンチ当初より最重要パートナーの一つであり、Jリーグは日本のスポーツファンの皆さまにとっても大変重要なコンテンツだと考えています。Jリーグの成功はDAZN Japanの成功と信じており、両社新リーダーシップのもと、これからもより良い関係を築き、Jリーグの成長を推進する様々な新しい取り組みを積極的に実施し、ファンの皆様にJリーグをよりエキサイティングにお楽しみいただけるよう全力で努めてまいります。