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相鉄・東急直通線、運行本数は1日200本 新横浜駅を公開

日吉方面から新横浜駅に入線する東急電鉄車両

鉄道・運輸機構(JRTT)、相模鉄道(相鉄)、東急電鉄は11月24日、2023年3月開業の相鉄・東急直通線の運行計画概要を発表するとともに、メディア向けに両線の接続駅となる新横浜駅の様子を公開した。

相鉄・東急直通線は、相鉄線と東急線が相互直通運転を行なう路線。新線として、相鉄新横浜線の羽沢横浜国大駅~新横浜駅(営業キロ:4.2km)、東急新横浜線の新横浜駅~日吉駅(営業キロ:5.8km)が、2023年3月に開業する。具体的な開業日は未発表。

相鉄いずみ野線からは東急東横線方面、相鉄本線からは東急目黒線方面に乗り入れる。ただし、朝の通勤時間帯の一部列車は除く。直通線の開業による相鉄主要駅から渋谷までの所要時間は、湘南台からが51分、二俣川からが39分、目黒までは海老名からが53分、二俣川からが38分、大和からが46分(いずれも最速達列車の場合)となる。

東急東横線方面における列車種別は、相鉄線内が特急・各停・通勤特急(平日朝ラッシュ上りのみ)、東急線内が急行。東急目黒線方面における列車種別は、相鉄線内が特急・各停、東急線内が急行・各停。なお相鉄は、東急線直通列車で相鉄いずみ野線内の特急列車の運行を再開する。

相鉄における直通線の種別、停車駅

直通線内で開業する駅は、両社が共同管理を行なう新横浜駅、および東急の新綱島駅。東急新横浜線内の全列車が両駅に停車する。

羽沢横浜国大方面から新横浜駅に入線する相鉄車両

相鉄の朝ラッシュ時は11本/時、東急は新横浜発も

相鉄によると、1日の運行本数は約100往復で上下約200本。相鉄ではそのほかに新横浜駅行き、新横浜駅始発の列車も運行する。

相鉄新横浜線の平日朝ラッシュ時間帯最多本数は、西谷駅7時20分発~8時20分発の1時間の間に11本。このうち本線は4本、いずみ野線は7本。日中時間帯以降は、片道4~8本/時。

相鉄の使用車両は、東急東横線直通用が20000系(10両編成)、東急目黒線直通用が21000系(8両編成)。

東急新横浜線の平日朝ラッシュ時間帯最多本数は、1時間当たり最大16本。このうち4本が東横線、12本が目黒線へ直通する。目黒線へ直通する12本のうち最大5本は新横浜駅始発。

また、平日朝ラッシュ時間帯の東横線において、菊名駅始発の各停(1時間当たり4本)を、東急新横浜線と直通する急行へ変更する。

日中時間帯は、1時間あたり6本の列車を運行し、そのうち2本が東横線へ、4本が目黒線へ直通する。目黒線へ直通する4本のうち2本は新横浜駅始発。

相鉄が横浜⇔西谷の新ダイヤ、東急が日吉~目黒間2分短縮

相鉄は、相鉄・東急直通に伴う新ダイヤで、西谷駅始発の横浜駅行き、および横浜駅発西谷駅行きを設定する。また、相鉄いずみ野線の快速列車、相鉄本線の特急列車の運行時間帯を拡大する。

東急は、平日朝ラッシュ時間帯の上りダイヤにおいて、急行の各停追い越し駅を原則として武蔵小山駅から奥沢駅へ変更。これにより、急行の日吉駅~目黒駅間の所要時間を2分短縮(22分→20分)する。また、奥沢駅、武蔵小山駅の両方で各停を追い越すことで日吉駅~目黒駅間の所要時間を最大で5分短縮(22分→17分)する急行を6本設定する。

東急では、直通線の開業による東急線沿線から新横浜へのアクセス向上を訴求。最速で、渋谷から25分、目黒から23分、自由が丘から15分、大岡山から17分、武蔵小杉から9分でアクセスできるという。

そのほか東急目黒線で実施しているワンマン運転を、開業に合わせて新横浜線に拡大。東横線でもワンマン運転を順次実施する。なお、直通列車の場合も相鉄新横浜線ではワンマン運転は行なわれない。

新横浜駅には相鉄・東急の特徴を表現した2カ所の改札口

直通線の新横浜駅は、東海道新幹線の駅と平行、横浜市営地下鉄の駅と交差する位置となる。なおJRや横浜市営地下鉄との乗換は改札外。

ホームは地下4階で、島式2面3線。1・2番線が相鉄新横浜線、3・4番線が東急新横浜線となる。

羽沢方改札口は相鉄の特徴を表現したもので、横浜を想起させるレンガ+ダークグレーを特徴としている。日吉方改札口は東急で、新横浜駅および渋谷方面の先進性をライン照明+白色基調のデザインで表現している。

羽沢方改札口
レンガ調やガラスを取り入れたデザイン
日吉方改札口

共通したデザインを取り入れている壁もあり、周辺の地層をモチーフとしたデザインウォールを、両改札口にて採用している。

地層をモチーフとしたデザインウォール(写真は日吉方改札口)
相模鉄道キャラクター「そうにゃん」と東急線キャラクター「のるるん」