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Stripe、3Dセキュア2.0対応や入金サイクル4日に統一など

ネット決済インフラを展開するStripeは13日、3Dセキュア2.0(EMV-3D セキュア)への完全移行や売上入金サイクルを4日間に短縮/統一したほか、日本のビジネスニーズに沿ったアップデートを発表した。

主な機能アップデートは以下の通り。

  • 3Dセキュア2.0への完全移行
  • カード取引の売上入金を4日間に統一
  • 銀行振込の入金確認頻度を向上
  • 請求・サブスク管理ができるカスタマーポータルをノーコードに

3Dセキュアは、クレジットカードの不正利用を防止するための本人認証規格。3Dセキュア2.0(EMV-3D セキュア/3DS2)は、ワンタイムパスワードによる認証で、第三者によるアクセスを抑止するほか、パスワードの管理が容易となる。前バージョンの3Dセキュア1.0と比べ、セキュリティの強化だけでなく、認証手順の改善によるユーザビリティの向上とドロップ率(かご落ち率)の解消が期待される。すでにStripeで3D セキュア1.0を使っている場合は、追加の対応の必要はなく、自動的に3Dセキュア2.0へと移行される。

カード取引の売上入金も4日間に統一。これまでJCB取引の売上入金サイクルが30日だったが、最短4営業日後に短縮した。これにより、Visa、Mastercard、American Expressなど、Stripeで扱える全てのカードブランドの入金日を同一にし、導入店舗におけるキャッシュフローの向上を図る。

また、今まで約1日かかっていた銀行振込の自動入金確認(消し込み)を、1時間毎に実施できるよう頻度を向上した。さらに、請求・サブスク管理ができるカスタマーポータルをノーコード化した。

銀行振込の入金確認頻度を向上
カスタマーポータル

Stripeは、オンライン決済の「Payments」や「Checkout」、サブスクリプション管理の「Billing」など、決済関連の様々なサービスを展開している。3月にはコンビニ払い、4月には銀行振り込みなど日本市場向けの対応も強化しており、今回のアップデートも多くの日本市場向け機能を含んでいる。また、今後は、インボイス制度への対応や不正利用への強化なども予定している。