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G-SHOCK、BMX・ブレイキンのトップアスリートを招いたファンミーティング

カシオ計算機は、G-SHOCKがスポンサードするトップアスリートを招いたファンミーティングを都内で開催した。BMXフリースタイルの中村輪夢選手、ブレイキンの半井重幸(Shigekix)選手が招かれ、抽選で選ばれたファン20名が参加。競技への出会いから取り組み方、日常生活までさまざまな話題が、ランチトークショー形式の和やかな雰囲気の中で語られた。

2人の選手はともに2002年生まれで、現在20歳。世界大会で優勝するなど、世界を舞台に活躍するトップアスリートだ。競技としては、BMXフリースタイルは(BMXレーシングとともに)東京五輪で、ブレイキンはパリ五輪から競技種目に加わるなど、“アーバンスポーツ”としても注目が集まっている。

Shigekix選手が行なっている競技としてのブレイキンは、ステージに2人が同時に立つ1on1のダンスバトル。DJの音楽に合わせて交互に即興のダンスを披露し、技や表現力が評価される。名称については、ヒップホップカルチャーに強く根ざしており、それを反映する場合は「ブレイクダンス」ではなく「ブレイキン」と呼ばれる(パリ五輪での種目名も英語は「Breaking」)。

中村選手は5歳からBMXの大会に出場、世界大会で優勝するなどし、東京五輪にも出場して日本人最高位となる5位を獲得。この9月に開催された全日本選手権も大差をつけた得点で4連覇を果たしている。Shigekix選手もブレイキンでキッズカテゴリーから活躍、国際大会での優勝回数は46回にも上り、2020年には世界最高峰の大会「Red Bull BC One World Final」で最年少優勝を獲得している。

会場には2人のメダルなども特別に展示

G-SHOCKは日本での1990年代のヒットの頃からスケートボードなどのストリートカルチャーやサーフィンなどのシーンと関わりが深く、実用性とデザインという両面でシーンを支えてきた。大会の開催や選手の支援も積極的に行なっており、2016年には日本にて、世界の強豪が参加するストリートカルチャー/スポーツの総合イベント「G-SHOCK Real Toughness」を開催。両選手はここで知り合い、どちらも関西地方出身ということや、同い年であるあことなどから仲良くなったという。「普段は同級生みたいな会話しかしないけど(笑)」(Shigekix選手)とのことだが、知り合ったきっかけはまさにG-SHOCKだったという。

中村選手は「自分が大会に出るとかは関係なく、応援に行ったこともあり、刺激をもらっている」と語ると、Shigekix選手は「競技のジャンルを超えて仲が良いのは、周りを見ても珍しい。アスリートとして活躍する姿を見て、エネルギーを貰っている」と、お互いの存在や活躍が刺激になり、高め合っている様子を語った。

中村輪夢選手
半井重幸(Shigekix)選手(右)

ほかには、競技に出会ったきかっけや、ほかにやってみたい競技、ルーティーンなど、会場に集まったファンからの質問も混じえながら、さまざまな話題が語られた。

初めて身につけたG-SHOCKについては、Shigekix選手は、キッズカテゴリーの優勝賞品だったG-SHOCK。同じ頃“サンタさん”にも頼んでいたため、2つ入手することになったとか。中村選手は、先輩が大会に出て獲得したG-SHOCKを譲ってもらったのが初めて手にしたG-SHOCKだっという。

どちらにも共通するのは、「物心付いた時から、憧れて観に行ったイベントや大会はG-SHOCKのサポートだった。プレイヤーもG-SHOCKを着けていた」(Shigekix選手)という点。G-SHOCKが“見出された側”であったストリートカルチャーに対し、長年に渡りサポートを続けていることが、ブランド力として結実しているといえそうだ。

ちなみにこの日、お気に入りとして腕に着けてきていたのは、中村選手がG-SHOCKの「G-5600E-1」(生産完了モデル)、Shigekix選手は「GMW-B5000D」だった。

サイン会も実施
会場にはG-SHOCKの製品紹介も

カシオはすでに、G-SHOCKのファンミーティングとして開発者が登壇したり、製造現場を見学したりといったイベントを実施しているが、トップアスリートを招いたイベントは今回が初めて。

本誌が2021年11月に掲載したカシオへのインタビュー取材の記事でも、「ライフスタイルブランドとして、時計を超えたブランドを目指す」というブランドの方針が語られ、マーケティング施策ではユーザーと直接コミュニケーションを図るようなコミュニティの強化や、ファンの醸成をより強固なものにしていく取り組みが語られている。2023年でG-SHOCKは40周年を迎える。プロダクトだけでなく、ファン向けイベントなどの展開にも注目といえそうだ。