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Visaのタッチ決済、横浜市営バスの実証延長。コロナで検証できず

横浜市 市営路線バスで実施されている「Visaのタッチ決済」実証実験が、2023年3月31日までに延長される。新型コロナウイルス感染症によるまん延防止等重点措置の影響などにより、利用者数が想定よりも少なく、想定課題に対する検証を行ないにくい状況が続いたため。

横浜市営バスにおけるVisaのタッチ決済による運賃収受実証実験は、'21年10月から「109系統特急便」、同年12月から観光スポットをめぐる「BAYSIDE BLUE」、「あかいくつ」、「ピアライン」、「ぶらり三溪園BUS」の4路線、'22年4月から「三井アウトレットパーク 横浜便」で実施されている。

当初の実証実験期間は、観光4路線が5月末、109系統特急便と三井アウトレットパーク 横浜便が9月末までを予定していた。これらがすべて、'23年3月31日までとなる。観光4路線で実施されている「乗車運賃の50%相当分をキャッシュバックする取り組み」は、当初の予定通り5月31日をもって終了する。

これまでの実証実験で、通勤利用の多い109系統特急便ではVisaのタッチ決済・キャッシュレス決済手段の速達性や快適性の検証を行ない、その有用性を確認。観光4路線では、利用者の利便性向上の検証と、キャッシュバック実施によるクラウドサービスの柔軟性を検証するとともに、Visaのタッチ決済の利用拡大を図り、利用者の増加に寄与することを確認できているという。

実証実験は、三井住友カード、ビザ・ワールドワイド・ジャパン、QUADRAC、小田原機器、横浜市交通局、横浜銀行が、共同で実施している。