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Google、アプリが収集するデータの使用目的をユーザーに公開

Googleは4月27日、Google Playにデータ セーフティ セクションを追加し、ユーザー向けに公開。開発者が収集するデータと、そのデータの使用目的を明確に表示する。

データ セーフティ セクションに表示される情報は以下の通り。

  • 開発者がデータを収集しているかどうか、およびデータ収集の目的
  • 開発者がデータを第三者と共有しているか
  • アプリのセキュリティ方針(転送時のデータの暗号化、ユーザーがデータの削除を要求できるかなど)
  • Google Playのファミリー ポリシーを遵守しているか
  • 開発者がグローバルなセキュリティ基準(MASVS: Mobile Application Safety Assesment)に基づいてアプリの評価を受けたか

これによりアプリ開発者は、アプリがユーザーデータをどのように収集、共有、保護するかなどについての情報を7月20日までに提供する必要がある。

また、アプリの機能更新やデータの取り扱い方法を変更した場合も情報の更新が必要になり、アプリのデータ セーフティ セクションには最新の情報が表示される。

これまでもアプリが収集するデータについて、追加説明なしでただ表示するだけでは十分ではないという声が、ユーザーや開発者から寄せられていた。そこで、データの使用目的を表示するデータ セーフティ セクションを追加。ユーザーは、アプリが機能するためにそのデータが必要かどうか、または収集が任意であるかどうかを確認することもできる。

同社はユーザーが安心してAndroidアプリを楽しめるよう、Google Playの安全性の維持に取り組んでおり、既存の安全機能としてインストールしたアプリの権限をユーザーが簡単に管理できるようにしている。

例えば、アプリが「現在地」へのアクセスを要求した場合、ユーザーはその権限を許可するかどうかを、1回限り、アプリの使用中のみ、常時のいずれかから簡単に選択できる。カメラ、マイク、位置情報などの機密性の高い機能の権限は、設定画面のプライバシー ダッシュボードより、各アプリによるデータアクセスが確認可能。

今回追加したデータ セーフティ セクションは、これらの既存機能に加えて、アプリを楽しむために必要な透明性と権限をユーザーに提供するという。