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三菱地所、ぴあと業務資本提携。エンタメと街作り一体化

三菱地所とぴあは5月13日、業務・資本提携について基本合意した。2021年度内に両社合弁による新会社も設立する。

両社は、昨年開業した「ぴあアリーナ MM」で協業をスタート。ライブ・エンタテイメントと街づくりの一体化を進めることを通じ、ポスト・コロナに於いて、「街に来ること、街にいることの価値」を高め、「人々のQOL向上にライブ・エンタテインメント産業が不可欠になる」との共通認識を得たことから、相互の企業価値向上のため業務・資本提携について基本合意したという。

ぴあアリーナ MM

業務提携としては、両社が保有・運営するアリーナ、ホール等のライブ・コンテンツ施設について、ノウハウを相互に提供。集客力と施設のブランド力を向上させ、収益力の高い施設経営を実現する。ライブ・コンテンツ力も強化。両社が共同でイベントを企画し、誘致や自主興行(主催)機能を強化する。ぴあが強みとしてきた音楽・映画・スポーツ等の領域に加え、ビジネスとエンタテインメントが融合した領域も展開。オンラインを活用したイベントも開催する。

また、三菱地所の強みである「街のブランド化」「エリアマネジメント」と、ライブ・コンテンツの魅力を融合。ライブ・コンテンツ施設だけでなく、エリア内の他の施設もつなぎ、街全体の回遊や商業施設等の活性化なども行なう。両社がもつ会員データに基づくデータ・マーケティング力も強化していく。

その他、新たなライブ・コンテンツ施設の運営獲得、ライブ・コンテンツ事業を活用した街づくりへの参画等、新たな事業機会の獲得機能も強化する。

これらの提携業務を推進するため、2021年度内に両社合弁による新会社も設立。相互の人事行為流も検討する。

資本提携は、ぴあが第三者割当増資により新株680,200株を発行。三菱地所はその全株を引き受ける形で資本参加する。第三者割当増資実施後の三菱地所の株式所有割合は4.4%。