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Spotify、ポッドキャストの有料サブスクリプションを開始

Spotifyは28日から、ポッドキャストクリエイターに向けた収益化オプションを提供開始した。有料サブスクリプションの導入などで、クリエイターの収益化を支援する。

有料サブスクリプションは、ポッドキャストのクリエイター向けに、まず米国から提供開始し、今後数カ月でその他の国と地域にも拡大する。

配信プラットフォームのAnchorを通じて提供し、クリエイターはエピソードを有料サブスクリプション専用に設定し、Spotifyやその他ポッドキャストプラットフォームに公開できるようになる。クリエイターは今後2年間、同機能を無料で利用でき、リスナーから得た収益を受け取れる。2023年からはツールの利用に5%の手数料を導入する予定。

有料専用コンテンツを広く配信できるようにし、既存のリスナーの中からサブスクリプションリスナーの数を増やせるようにする狙い。有料コンテンツは、Spotifyのアプリ内で、通常のポッドキャストのエピソードと同様に検索し、発見できる。

また、Spotify オープンアクセスプラットフォームも準備する。Spotify以外のプラットフォームでサブスクリプションリスナーを持つクリエイター・パブリッシャーに対し、リスナーが既存のログインシステムを使って、Spotifyでコンテンツを聴けるようにするもの。既存の有料契約者にSpotifyを使って有料コンテンツを配信でき、リスナーとのつながりを管理できる。同技術はテスト中で、数カ月内にうちにパートナーや機能について発表する予定。

オーディオ広告のマーケットプレイス「Spotify オーディエンスネットワーク(SPAN)」も強化。広告主がリスナーとつながれるオーディオ広告マーケットプレイスとしてパブリッシャー向け展開してきたが、5月1日からはAnchorを使う独立系クリエイターにもSPANを開放。収益化の手段を提供する。

ポッドキャストについては、音楽配信サービス各社が対応を強化しており、Appleも5月からサブスクリプションサービスを開始予定