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キリン、自宅で生ビールを楽しめる「ホームタップ」本格展開

キリンビールは、会員制生ビールサービス「キリン ホームタップ」を、今春から本格展開することを発表。2021年末での会員数を、前年の約5倍となる10万人とすることを目指す。月額費用は月4Lコースが8,250円から、月8Lコースが12,430円から。対象エリアは、沖縄県、一部離島地域を除く全国。

ホームタップは、“工場つくりたてのビールのおいしさをいち早くお届けする”をテーマにした会員制のサービス。自宅にビールが月2回定期配送され、専用のビールサーバーで注ぐことができる。配送はスキップや追加注文も可能。

ビールの種類は、「キリン一番搾り生ビール」最上位ブランドの「一番搾り プレミアム」のほか、クラフトビールを中心に毎月3種類から4種類の期間限定ビールを取りそろえる。取り扱うクラフトビールは、「スプリングバレー」ブランド、「ブルックリンブルワリー」ブランド、「グランドキリン」など。

届けるビールの容器は、酸素の透過を防ぐ独自のコーティングを施したペットボトルを使用。またビールサーバーは保冷機能を有し、クリーミーな泡付けが簡単にできるようにするなど、本格的な生ビール体験のために徹底的にこだわっているという。

キリンビール 代表取締役社長 布施孝之氏は、縮小傾向にあるビール市場活性化へのチャレンジ強化を進めると説明。ホームタップ本格展開のほか、飲食店向けの「TAPPY」や「SPRING VALLEY 芳醇<496>」を推進する。

その中においてホームタップでは、つくりたてのおいしさを自宅に届け、サーバーから注ぐ楽しさなどの新たな飲用体験を提供し、ビール市場活性化を図る。

ホームタップは2017年に開始したサービスだが、ビールサーバーの供給体制を含め基盤を整ったことから本格展開に至った。キリンビール 常務執行役員 事業創造部長 山形光晴氏は、既存会員のホームタップの評価について紹介。「自宅で生ビールが味わえるという特別感」や「サーバーから入れる楽しさ」といった点で好評だという。

今後は、テレビCMなどで認知を高めるとともに、季節に合わせた期間限定ビールを含めラインアップを充実させるなど、マーケティング活動を一気に強化し、2021年末での会員数10万人達成を目指すと説明した。

発表会では、テレビCMに出演する中井貴一さんと天海祐希さんが登壇。中井さんは「この1台があることで、家族との『入れ方がうまい』『下手』などの会話のきっかけになる。また、今は難しいけれどもゲストを呼びたくなる」と感想を述べた。

天海さんは「どこに置いても収まるデザイン」「女性1人でも楽々設置できて手入れも簡単」など、気に入っている特徴を紹介。「1人の時間を楽しく過ごせるし、ホームタップがあることでワクワクしながら家に帰っている」と話した。

申し込みは、キリン ホームタップ公式サイトで受け付けるほか、3月下旬からコールセンターでの受付も予定する。

(左から)布施孝之氏、山形光晴氏、天海祐希さん、中井貴一さん