東急、“脱密”ニーズの新サービス「DENTO」。Wi-Fi付き通勤バスなど

東急は、東急線沿線での新たな働き方を実現する新サービス実験「DENTO」の詳細や料金を発表した。サービスの実施期間は2021年1月13日から4月28日まで。会員登録から商品選択、決済、利用のすべてをDENTOのLINE公式アカウントから行ない、LINE上で操作を完結できる。

テレワークの普及による移動や働き方の変化を踏まえ、TPOに合わせた最適な移動手段と就労場所を選択できることで、自由で豊かな東急線沿線での働き方の実現を目指すもの。

具体的には、「快適な都心通勤を実現する移動サービス」「自宅周辺で快適に楽しくテレワークできる就労環境の提供」「移動目的および体験価値の提供」の3点を柱とする。また、東急線通勤定期券を所持していれば、限定メニューの提供や優待割引を受けることができ、定期券保有の新たな付加価値を開発する。

適な都心通勤を実現する移動サービスでは、田園都市線郊外地区と東京都心を朝夕往復する、車内で仕事ができる新しいコンセプトの通勤バス「Satellite Biz Liner」(化粧室・Wi-Fi完備のゆとりある車内)を運行。運行区間は新羽営業所・田園都市線市が尾駅・たまプラーザ駅から渋谷駅・東京駅南口。利用料金は1,000円(渋谷駅～たまプラーザ駅間)。定期券を持っていれば100円引き。

定期券所持者向けとして、都心勤務地から横浜市青葉区、大井町エリアまで利用できる相乗りハイヤー(「脱密」のため、定員を4名に制限)も運行する。利用料金は、渋谷区・港区・中央区から大井町エリア(1,980円)、横浜市青葉区内の自宅(3,980円)。

大井町線有料座席指定サービス「Q SEAT」の1週間前からの事前購入(400円)も実施する。

自宅周辺で快適に楽しくテレワークできる就労環境の提供としては、既存のワークスペース(美しが丘ワーキングスペースなど)に加え、東急グループのスポーツ施設や商業施設でもテレワーク可能にする。全7施設から選択し、利用可能。1日利用料金1,000円から。

移動目的および体験価値の提供としては、100円乗り放題チケット(東急線ワンデーパス、東急バス一日乗車券が100円で購入可能)を販売。定期券所有者向けには、大井町駅周辺の人気飲食店特別メニューと店舗までの相乗りハイヤー送迎サービスのセット商品「ごほうびセットチケット」(1名7,000円)で販売する他、東急グループ内外の沿線施設(商業施設、スポーツ施設、映画館施設、飲食店)を割引で利用できる「アクティブクーポン」も用意する。

その他、一部店舗にリアルタイム混雑状況表示サービス「VACAN」を導入、書籍要約サービス「SERENDIP」無料体験を実施する。

同社は、来年度以降も展開エリアやターゲット層を拡大しながら、多様化したニーズに合致した価値提供を行なっていく。