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次世代無人オーダー決済端末「TTG-MONSTAR」、R・ベッカーズ導入。GALA湯沢も
2020年11月26日 07:00
TOUCH TO GO(TTG)は11月25日、JR東日本フーズが運営するハンバーガーショップ「R・ベッカーズ 田町店」において、新プロダクト次世代無人オーダー決済端末「TTG-MONSTAR」を導入した。また、12月12日からはガーラ湯沢が運営する「GALA湯沢スキー場」での導入も予定している。
TTG-MONSTARは、TTGが開発している無人決済システムで培った非対面決済技術を活用した、無人かつ非対面で商品の注文から決済まで対応が可能な次世代無人オーダー決済端末。R・ベッカーズ 田町店では、店内にTTG-MONSTARを2台設置し、利用客はTTG-MONSTARを利用して商品の注文から決済までを非対面で行なえる。注文した商品は、レシートに表示されている受付番号で呼び出されて受け取る形となる。
TTG-MONSTARの特徴は、低価格で導入できるという点にある。非対面決済を実現している飲食店の多くで利用されている食券販売機は1台200万円ほどで、大きな導入コストがかかってしまう。しかしTTG-MONSTARは月額約35,000円で利用でき、初期コストが不要で、店舗の負担を軽減できる。
また、TTG-MONSTARはWebベースのメニュー表示となっているため、食券販売機では難しい時間帯によるメニュー構成の変更や商品ごとの税率変更、多言語対応なども簡単に実現できる。実際に導入を予定しているGALA湯沢スキー場では、リフト券の種類、スキーやスキーブーツのサイズなど、多岐に渡る選択項目があるものの、Webベースで細かなメニュー構成を実現できるTTG-MONSTARなら容易に対応可能という。
その他、現金、クレジットカード、電子マネーなど多くの決済手段に容易に対応できるとともに、決済端末にリッチ端末を利用することでスピーディな決済が可能、といった特徴もある。こういった特徴によって、無人オーダーを導入したくてもコスト的に難しかった店舗に広く利用してもらいたいと考えているという。
ターゲットとする業種は、飲食店や物販店をはじめ、レンタル店やカラオケ店といった前払いで運営している店舗なども想定している。
TTG代表取締役社長の阿久津智紀氏によると、TTG-MONSTARのシステムは、高輪ゲートウェイ駅の無人AI決済店舗「TOUCH TO GO」で導入しているシステムから無人決済機能を抜き出して開発したもので、開発期間は半年ほどだという。そして、TTG-MONSTARの最大の狙いは、店舗運営の省人化にあると説明する。
新型コロナウイルスの影響により大きな影響を受けている飲食店などでコスト削減や省人化につなげるとともに、対面での取引をなるべく減らすことで安心・安全に店舗を利用してもらえるようにしたいと考えているとのことだ。
JR東日本フーズの外食事業本部 ベックス・ベッカーズ営業部部長 ベッカーズグループリーダー兼営業開発部 成長戦略室の森大祐氏によると、R・ベッカーズ 田町店へのTTG-MONSTARの導入の狙いは、やはり省人化にあるという。
R・ベッカーズでは、池袋店において2019年9月よりセルフオーダー端末を2台導入しているが、導入から1年以上経過した現在では、ほぼ半数の利用客がセルフオーダー端末を利用しており、その結果約1名の省人化を実現できているという。田町店でもTTG-MONSTARの導入により、1名の省人化を目指す。また、導入コストの安さや、決済まわりをJRグループ全体で束ねることで決済手数料を安く抑えられている点もメリットとのこと。
導入店として田町店を選んだ理由は、田町駅周辺はオフィス街で、かつIT系企業も多いことや、もともとモバイルオーダーを導入していたことと、端末を設置するスペースを確保しやすいことなど。同じくJR東日本フーズが運営するコーヒーショップ「ベックスコーヒーショップ」にも今年度中の導入を考えているとした。