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JR前橋駅前再開発。27階タワマンや子育て支援施設
2020年11月25日 18:02
ファーストコーポレーションおよび東京建物は、「JR前橋駅北口地区第一種市街地再開発事業」において、11月24日に施設建築物の新築工事に着手した。2023年10月に工事完了予定。
JR両毛線「前橋」駅前に隣接した立地を生かして、分譲マンションの供給、子育て環境の充実を図るための支援施設の設置、駅前周辺の利便性を高めるための店舗導入、敷地内の広場空間の設置など、駅周辺における賑わい拠点として整備を進めるもの。県都前橋の「新たな顔」として相応しいにぎわいと利便性の高い、市民や来街者の多様なニーズに対応した施設整備を目指す。
「前橋」駅前一体は、駐車場などの平面的な利用が続いていたため、更なる有効活用を目指し、前橋市の「前橋市市街地総合再生計画」により重点施策区域のひとつとして位置づけられていた。ファーストコーポレーションは個人施行者代表企業および施設建築物施工者の1者、東京建物はマンション分譲事業の幹事企業および参加個人施行者として事業に参画。分譲マンションについては、2021年夏頃のモデルルームオープンを予定している。
施設計画としては、低層部(1・2階)に店舗および前橋市が所有する子育て支援施設、上層階(3~27階)に分譲マンション(総戸数203戸)を配置。
駅前ロータリーと一体となるプロムナードには木々や造作ベンチを各所に設置。多くの人が行き交う広場空間を設けている。
建物1階分譲マンション共用部の一部を、災害時における帰宅困難者への一時避難場所として提供する予定で、駅前市街地の災害対策の一つとしている。
前橋のランドマークとなるタワーマンションは、地上27階建て、前橋市内では群馬県庁舎に次ぐ高さ約93mの建物を計画し、基礎免震構造を採用。市内初の超高層・免震タワーマンションとなる。
建物デザインのコンセプトを「まちを『紡いで』新しい前橋の風景を『織りなす』」と設定。赤城山の山並みのような大らかなシルエットや生糸の折り込みを想起させるルーバー、低層部には前橋の建築デザインを象徴する「赤レンガ」調タイルを採用するなど、地域固有の自然・文化をモチーフへ取り入れ、前橋という街との調和を図ったデザインとしている。
分譲マンション部分は、在宅勤務にも対応できるプランセレクトなど、様々な世代のライフスタイルに応じた豊富な間取りを用意。以下の共用施設も配置する。
- 設置率100%を確保した自走式駐車場
(中間階にマンション棟との連絡通路を設置し、住戸と駐車場の行き来の利便性に配慮) - テレワークなどの新しい生活様式を見据え、個別ワークスペースを備えたスタディルーム
- 住民の皆様が気軽に利用できるパーティルーム
- 保護者同士の交流を促す設計のキッズルーム
- タイヤ保管の可能なトランクルーム
- 24時間ゴミ出し可の各階ゴミステーション
所在地は群馬県前橋市表町二丁目29番26(地番)。敷地面積は3,870.97m2。延べ面積は28,991.08m2。鉄筋コンクリート造 一部鉄骨造 地上27階 地下1階。高さ93.18m。住戸数203戸。
【スケジュール】
- 2017年9月:都市計画決定の公告
- 2018年1月から:具体的な施設計画や建物規模などの検討
- 2019年2月:再開発事業協議会とファーストコーポレーション、東京建物で基本協定の締結
- 2019年8月:施行認可の公告
- 2020年8月:権利変換の公告
- 2020年11月:施設建築物の着工
- 2023年10月(予定):施設建築物の工事完了