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JR東日本、スマホ1つで東北旅行「TOHOKU MaaS」。キャッシュレスも推進

JR東日本は、東北6県で観光型MaaS「TOHOKU MaaS」を2021年4月1日から9月30日まで実施する。同期間に開催する「東北デスティネーションキャンペーン」に合わせて実施する取り組み。新幹線eチケットやモバイルSuicaを組み合わせ、スマホ一つで旅行プランや各種チケットなどを取得し、利用しながら広く東北地方を回遊できるようにする。対象地域ではキャッシュレス決済を推進する取り組みも行なう。

検索による旅行プラン作成やオンデマンド交通などの予約、デジタルチケット販売などを実現するMaaSメニューを提供する。

検索機能では、観光スポット情報の紹介や、スポットを組み合わせた「観光モデルコース」を紹介。モデルコースなどに基づいた好みの旅行プランを組立てられる機能も搭載し、好きな目的地を追加・削除すると、自動で移動時間も再計算される。周辺の観光施設などを、往復の時間と現地で滞在する時間も考慮してお勧めするリコメンド機能も備える。

予約機能では、期間中、新たな交通手段として「オンデマンド交通」(予約制)の運行を予定。簡単に予約ができ、観光地を自由に散策できる乗り合い交通サービスで、予約や決済はWebサイト上で行なえる。主要駅から利用できる「駅レンタカー」の予約もWebサイト上から予約できるようにする。いずれも実施エリアや運行形態は許認可が必要なため現在検討中。

利用シーン毎に選べるデジタルチケットも用意。フリーパスや、定員制高速バスの交通デジタルチケットや、体験、見学、飲食など、アクティビティのデジタルチケットなどを検討している。

サービスの展開エリアは下記の通り。

・青森県:青森・弘前エリア
・秋田県:秋田・男鹿および角館エリア
・岩手県:一関・平泉エリア
・山形県:置賜および庄内エリア
・宮城県:仙台・宮城エリア
・福島県:会津エリア

また、東北経済産業局、東北六県商工会議所連合会などと連携し、Suicaなどの電子マネー決済導入を推進しているクレジットカード会社や地域の金融機関らとともに東北各県でのキャッシュレス化を推進。

特に、観光客が訪れる観光・宿泊施設(約700店舗)や、お土産の購入・飲食を行なう店舗・商店街(約8,000店舗)、タクシー(約12,000台)などを中心に推進し、地元での説明会などにより、中小店舗が導入しやすい環境作りを行なう。

これらの取り組みで得られた知見を元に、サービス終了後は、各種サービスのブラッシュアップを行ない、改めて東北地方におけるMaaSサービスを展開する。

なお、現在仙台・宮城エリアでは実証実験として「TOHOKU MaaS 仙台・宮城trial」を11月30日まで実施している。秋保エリアでのオンデマンド交通実証運行や仙台周辺の交通フリーパス、仙台と県内の観光地を結ぶ高速バスのデジタルチケットなどを実際に利用できる。