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Facebook、新型コロナ感染予測と予防策のための疾患予防マップ

Facebookは、新型コロナウイルスの感染予測の取り組みと予防策を考える上で役立つという、新しいタイプの疾患予防マップを発表した。

Facebookでは、研究者や非営利団体が新型コロナウイルスの危機を把握するために使用する人口移動に関するマップを、個人情報がわからないようデータを統計化しつつ、提供している。この取り組みの中で、研究者や非営利団体から、こういった情報の重要性を聞いたことから、新しいツールの提供に至ったという。

疾患予防マップは、人口移動が感染の広がりにどのように影響するかをより理解するために研究者が使用できる、統計化された情報セット。「ロケーションマップ」、「移動範囲の傾向」、「社会的つながりの指標」の、3つを提供する。

ロケーションマップは、あるエリアの人々が別のエリアの人々と接触する可能性を明示。新型コロナウイルスの感染者が次にどこに現れる可能性があるのかを示す。日本のロケーションパターンは、新型コロナウィルスがどのように広がるかを疾病疾患モデラーが判断するのに役立つという。

日本のロケーションパターン

移動範囲の傾向は、地域レベルで人々が家の近くに滞在しているか、町内の多くの区域を訪問しているのかを示し、予防策が正しい方向に進んでいるかの洞察を提供する。

ブラジルにおける移動範囲の傾向

社会的つながりの指標は、州や国をまたぐような、人々の交友関係を表す。疫学者が、感染が拡大する可能性を予測するのに役立つとし、これにより、新型コロナウイルスの感染が最も高い地域が、どの地域に支援を求める可能性があるかがわかるという。

日本のマップの例では、東京とその他の地域との間における、Facebook上の関係の可能性を示し、社会的なつながり、コミュニティがどのように危機的状況に対応し、そこから復興するために役立つ可能性があるかを表すという。

そのほか、新型コロナウイルスを追跡するための公衆衛生研究者向け調査を開始。米国では4月6日(米国時間)から、一部のユーザーのニュースフィードの上部に、Facebook外でオプションで実施する調査へのリンクが表示される。

この調査は、研究者が新型コロナウイルスの広がりをモニタリングし、予測できるように支援するもので、カーネギーメロン大学デルファイリサーチセンターが実施。自己申告された症状のヒートマップなど、危機への対応方法に関する洞察を生み出すために使用される。有益な結果が得られた場合は、他の国や地域でも同様の調査を利用できるようにする。

なお、カーネギーメロン大学デルファイリサーチセンターが集めた個々のアンケート結果は、Facebookとは共有しない。