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山手線、車両やホームに車いす用案内表示を整備。降車駅連絡も省略可に

JR東日本は、山手線内の車内とホーム上の一部に、車いす利用者向けの案内表示を整備する。また、7月1日始発より山手線の対象駅にて、利用者自身での降車を希望する場合に限り、係員による降車駅への連絡を省略する。

対象駅は、東京駅、神田駅、秋葉原駅、御徒町駅、上野駅、日暮里駅、西日暮里駅、田端駅、駒込駅、巣鴨駅(内回りのみ)、大塚駅、池袋駅、目白駅(内回りのみ)、高田馬場駅、新大久保駅、代々木駅(外回りのみ)、原宿駅、恵比寿駅(外回りのみ)、目黒駅(外回りのみ)、大崎駅(外回りのみ)、品川駅(外回りのみ)、高輪ゲートウェイ駅、田町駅、浜松町駅、新橋駅(内回りのみ)、有楽町駅の26駅。

新宿駅、渋谷駅、五反田駅、鷲谷駅には設置されない。

対象となる山手線の駅

案内表示は、6号車4番ドア乗降口の車内床面と、山手線ホーム上の一部に整備。「ドアの前を広く開ける」「ホームと列車のすきまを狭くしている」などを表示し、車いすで利用しやすいよう案内する。

また、7月1日始発より、車いす利用者側で降車を希望する場合、降車時の係員による降車駅への連絡を省略。乗車時間の短縮を図るとしている。

なお、乗車時については従来通り案内を行なうほか、乗車時・降車時ともに案内を希望する利用者には、従来通り係員が降車駅への連絡を行なう。

車内(床面)の案内表示例
ホーム上(床面とホームドア)の案内表示例

この取り組みは、国土交通省が2018年10月に開催した「鉄道駅におけるプラットホームと車両乗降口の段差・隙間に関する検討会」でとりまとめた、「車椅子使用者の単独乗降と列車の安全確保を両立しうる段差・隙間の目安」に基づき実施するもの。今後、駅改良工事の進捗状況により、対象外の駅のホーム乗降口においても目安値に合った場合、対象駅を順次追加予定。