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スマホで“聖地巡礼”。NECらが「空間音響MR」推進団体設立

NECなど6社は、空間音響MR(Space Sound Mixed Reality:SSMR)技術を使ったサービス事業を推進する「SSMRビジネス推進コンソーシアムを設立」。「いつもの待ちをテーマパークに」をテーマとし、SSMRを活用して歴史、文化遺産、観光施設・名所などへの集客を促進するのが狙い。2月10日から香川県の善通寺でサービス実証を行なう。

SSMRは、NECの音源を仮想的に空間へ固定する音響定位技術。ユーザーの顔の向きが変わっても一定の場所から音が聞こえるほか、ユーザーの位置も検出するため、音源に近づくと音量も大きくなる。これにより、その場にいる誰かから話しかけられているような感覚をえることができるという。

これに、MRによる画像を重ね合わせ、その場に居るキャラクターなどから話しかけられているような演出ができる。スマホなどで利用できるため、大がかりな設備が不要で、アニメの聖地巡礼など、地域活性化に貢献するサービスを創出するのが狙い。

第一弾として香川県の善通寺で「VoiCineWALK 善通寺~こころに響く空海の言葉」を2月10日~3月21日まで開始(3月末頃から商用サービス開始)。弘法大師空海の誕生地である同地で、「現代に蘇った空海から人として正しい道を歩むための教えを学ぶ」というコンテンツ。米国のイラストレーター、ジョセフフォルト氏作画によるお遍路案内キャラクターと一緒に、総面積約45,000m2におよぶ善通寺の敷地内を巡る。

ナビゲーターは善通寺市出身の女優・高畑淳子さん。空海役は橋爪功さんが担当。お遍路案内キャラクターのプリミ役を声優の折笠富美子さん、プリグ役を同・吉田勝哉さんが演じる。

今回の事業は、2023年の空海誕生1250年を記念した「弘法大師御誕生1250年記念事業」の一環として行なわれるもの。

参加事業者は、NEC、コアミックス、総合商研、日本地域情報振興協会、フレッシュハーツ、ル・スポールの6社。2020年度中に47都道府県それぞれで1件以上のサービス実現を目指す。