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LINEのトーク画面から家電を操作「Clova Bot」
2020年1月30日 17:45
LINEは音声アシスタント「Clova」において、LINEのトーク画面上でのタッチ操作やテキスト入力で家電操作ができる「Clova Bot」を1月30日より提供開始する。また2月1日より、Clovaを使ったIoT住宅を体験できるモデルルームを一般公開する。
Clovaは、スマートスピーカー等に搭載されたLINEの音声アシスタント。「ねぇClova」と話しかけ、音声操作で音楽やニュースを聞けたり、LINEと連携してメッセージのやり取りや無料通話ができたりするほか、対応したIoT家電の操作なども可能。
Clova Botでは、LINEのトーク画面上でのタッチ操作やテキスト入力で、どこからでも鍵の施錠やエアコン、テレビのオンオフなどが可能としている。Clova Friends Dockがあれば、対応している80,000点以上の家電で利用できる。
利用方法は、LINE ClovaのLINE公式アカウントを友達登録し、トーク画面にあるメニューの「家電操作」ボタンをタップすると、表示されるボタンでFriends Dockに登録した家電を操作できる。トーク画面では、「エアコンつけて」「テレビつけて」などの文章を送ることで操作できる。
家電のIoT化により、住宅をスマートホーム化するケースが増えつつある一方で、「家電ごとの専用アプリを使い分ける必要があるので、逆に複雑」「スピーカーに話しかけるのになかなか慣れない」という声も少なくないという。
Clova Botにより、普段から使っているLINEだけで、声を出さずに家電を操作できるため、自分にあった方法で、より負担なく生活できるとしている。外から操作できるので、電気やエアコンの消し忘れの対応や、帰宅に合わせて点けるなどの操作も可能。
2月1日から9日までの期間、IoTスマートホーム対応を手がけるアイリッジと共同で、Clova活用したモデルルーム「LINE Clova IoT 体験モデルルーム」を一般公開する。「ねえClova、リビングの照明をつけて」と話しかけて電気を点けたり、声だけで鍵の施錠をしたりと、スマートスピーカーを通じた音声操作や、Clova Botによる家電操作も体験できる。
モデルルームの会場は、スマートハウジング豊洲まちなみ公園(東京都江東区豊洲6丁目)。事前予約は不要。
アイリッジでは、Clovaに対応したIoT家電を開発するために必要なAPI、UI/UX、対話フローなどを標準パッケージにしたプラットフォーム「NOID IoT クラウド」を開発。家電メーカー向けに展開する。家電メーカーでは従来、IoT家電を提供する際には、自社でのシステム開発が必要だったが、NOID IoT クラウドを利用することで、開発工数を削減できるとしている。