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横浜市、2020年に3つの新デッキ整備。横浜港の客船寄港数は過去最高に

ハンマーヘッドデッキ完成予想図

横浜市では、横浜港の国際競争力の強化を図り、2020年にパシフィコ横浜ノースなど新施設や、3つのデッキを開業。クルーズ客船の一層の受入れ、臨海部の賑わいづくり、物流機能の強化を推進する。

客船を間近に臨み横浜港を一望できるハンマーヘッドデッキ(夏予定)、みなとみらい新港地区と中央地区を結ぶみなとみらいデッキ(7月予定)、横浜駅方面と春開業予定のパシフィコ横浜ノースをつなぐキング軸デッキ(4月予定)の供用を開始。

山下ふ頭では夏から18mの動くガンダムを展示するほか、交通広場を暫定整備。交通広場から、みなとみらい21地区及び横浜駅を結ぶバス「ベイサイドブルー」の、6月からの運行を予定している。

これら新施設のオープンや回遊性の向上などにより、港がますます楽しくなるよう取り組む。

クルーズ客船の受入れについては、東アジアの「クルーズ発着拠点」として定着することを目指す。横浜港の2020年度客船寄港数は約270回を予定しており、過去最高になるという。このうちベイブリッジを通過できない超大型客船は2019年度の約20回から約90回に拡大。また2020年度からは7隻同日着岸の運用を可能とする。なお5月6日には、日本初の6隻同日着岸が実現する。

5月6日の6隻同日着岸

そのほか、国内最大級のコンテナ・完成自動車拠点に向けて、物流機能を強化。南本牧ふ頭では国内最大の大水深・高規格コンテナターミナル(水深18m、延長900m)が完成。

新本牧ふ頭では本格的な埋立工事、本牧ふ頭ではコンテナ船用岸壁の延伸、コンテナターミナルの拡張、ロジスティクス拠点の配置、大黒ふ頭ではコンテナ船用岸壁の自動車専用船岸壁への転用や改良による完成自動車取扱機能の強化を進める。

さらに、3月22日の横浜北西線開通により横浜北線と一体となり、横浜港から東名高速までが直結。物流機能がさらに効率化するとしている。また、東京オリンピック・パラリンピック期間中の、首都圏の円滑な物流機能の確保を推進する。