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ディスプレイの“ぎらつき”を評価するJIS規格。スマホやPC画面を測定
2019年12月20日 13:31
JIS(日本産業規格)は、スマートフォンやパソコンなどのディスプレイの“ぎらつき”を評価する手法を制定した。
PCやスマートフォンのディスプレイは、照明用の光源などが映り込まないよう、表面の防げん加工などの対策が行なわれているが、この対策が逆に画面のぎらつき(光の拡散による視認性低下)を生む場合がある。
ディスプレイのぎらつきは、利用者の目の疲労を引き起こす原因になると考えられ、メーカーでも、ぎらつきを抑えるための技術開発が進められている。一方、ぎらつきを公平に評価するための指標や測定方法がなかったことから、今回「JIS C1006」として評価手法を策定した。
これまでは目視による官能評価が中心で、検査官の習熟度や能力による差が生じ、定量評価が難しかったが、JIS C1006によりぎらつき度合いを客観的評価できるようにする。
JIS C1006は、スマホやタブレット、PC、テレビなど多くのディスプレイの評価を想定。所定の条件下でカメラでディスプレイを撮影し、ぎらつきパターンと階調データから平均値やぎらつき値、コントラストなどを算出。
これにより、メーカー間での客観的な評価や、取引の円滑化の促進、国内メーカーの国際市場競争力の向上を目指す。
JIS C1006のほか、2019年12月に4件のJIS規格制定や21件の改正を行なっており、商品管理に使われるRFIDマークのJIS制定も行なわれている。