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Amazon、Apple、Google、スマートホーム統一規格に向け協力

Amazon、Apple、GoogleとZigbee Allianceは18日、スマートホームデバイスの互換性向上に向けたロイヤリティフリーの共通規格を開発する「Connected Home over IP プロジェクト」の結成を発表した。

スマートホームやAmazon Alexa、Apple Siri、Google アシスタントなどの音声入力サービスと互換性あるデバイス開発を容易にする環境の実現を目指す。リファレンスとなるオープンソース実装のドラフト策定は、2020年後半が目標。

プロジェクトの目標は、メーカー各社の開発業務を簡素化し、利用者のために各社製品の互換性を向上させること。「スマートホームデバイスは安全で、信頼性が高くメ-カー違いなどの垣根を越えてスムーズに使えるべきである」という考えのもと、IPに基づくスマートホームデバイス、モバイルアプリ、クラウドサービスを通じた通信に対応。デバイス認証のための特定セットのIPベースのネットワーキング技術を定義する。

Zigbee Alliance 委員会メンバー企業には、IKEA、Legrand、NXP Semiconductors、Resideo、Samsung SmartThings、Schneider Electric、Signify(Philips Lighting)、Silicon Labs、Somfy、Wulianなどが含まれ、各社もワーキンググループに参加する。

ワーキンググループは、新しい統一された接続プロトコルの開発・実装にあたり、オープンソースのアプローチを取る。Amazon、Apple、Google、Zigbee Allianceのほか、各社製品の市販を通じて検証されてきたスマートホーム技術の知見を積極的に活用し、新プロトコルの開発を加速。メーカーや利用者に対してより早く成果を届けるという。

なお、開発するプロトコルは既存技術を補完するもの。デバイスメーカー各社に対しては、現在のテクノロジーを活用した製品開発を継続することを奨励している。また、Connected Home over IP プロジェクトは、スマートホーム業界内で機器開発に取り組むデバイスメーカーや半導体メーカー、その他の開発企業の参加も呼びかけている。