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新国立競技場は「国立競技場」。11月30日竣工
2019年12月2日 19:10
新しい国立競技場が11月30日に竣工。日本スポーツ振興センターが、竣工日より名称を「国立競技場」とすること、および概要を発表した。
国立競技場の敷地面積は約109,800m2、建築面積は約69,600m2、延べ面積は約192,000m2。なお、旧競技場の敷地面積は約74,000m2、建築面積は約33,700m2、延べ面積は約51,600m2。
階数は地上5階、地下2階(旧競技場は地上5階)で、高さは約47m。大きさは南北方向約350m、東西約260m。
観客席数は竣工時で約60,000席で、うち車いす席約500席(旧競技場は約54,000席/車いす席約40席)。
フィールドは、全天候型トラック400m×9レーン。芝生は天然芝。
トイレの便器数は、男子小便器761基(うち管理運営用23基)、男子大便器266基(同11基)、女子大便器933基(同12基)。アクセシブルトイレは93カ所で、うちオストメイト付きが27カ所、うちLGBTや発達障害者の付添利用等に配慮した男女共用トイレが16カ所。このほか、一般トイレ内にも車いすやオストメイト対応可能なトイレが整備されている。
エレベーターは32台で、うち管理運営用が12台。エスカレーターは20台。
大型映像装置は、南側と北側にフルハイビジョン画質の物を備える。南側が約9×32m(縦×横)、北側が約9×36m(同)。スタンド内照明器具は約1,500台で、うち競技用が約1,300台、観客用が約200台。
暑さ対策等のため、ミスト冷却設備8カ所、気流創出ファン185台、空調付き休憩室16室、救護室9室、医務室1室を備える。
屋根には鉄骨と木材を組み合わせたハイブリッド構造を採用。十分な強度のある鉄骨を主体としつつ、地震や強風による変形を抑えるために木材を組み合わせている。屋根の長さは約60m、重さは約20,000トン。
12月21日に「国立競技場オープニングイベント ~HELLO, OUR STADIUM~」を実施。ウサイン・ボルト、ケンブリッジ飛鳥、桐生祥秀などによるエキシビジョンレースが実施されるほか、DREAMS COME TRUE、嵐などが登場する。
国立競技場の所在地は東京都新宿区霞ヶ丘町10番1号。