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アシックス、着て投げるだけで投球フォームを評価する投球動作解析シャツ
2019年11月19日 08:15
アシックスは、スマートアパレル「e-skin」を展開するXenoma(ゼノマ)と共同で、着て投げるだけで野球の投球フォームを評価できる「投球動作解析e-skinシャツ」を開発した。
従来、投球フォームを評価するには、モーションキャプチャーシステムによる投球動作解析が一般的で、光学式マーカーやカメラといった高価な設備を必要とし、計測環境にも制限があったという。
また、計測を通じて得られた各関節角度や角速度といったデータから、指導現場で用いられる「身体の開き」や「胸の張り」といった具体的な表現まで落とし込んで理解するためには、専門的な知見を要していたとする。
投球動作解析e-skinシャツは、身体の動きを計測するモーションセンサーや、各関節部位の動きを計測するストレッチセンサーを搭載。身体が開く速さや胸の張り方など投球において重要となる動き、見た目や映像では判別が難しい投球動作の細かな特徴を即時に抽出し、評価できるという。
また、各種センサーを搭載しながら、着心地の良さと洗濯耐久性を有している点も特徴に挙げている。
両社は、投球動作解析に特化したウェア実現のため、アシックススポーツ工学研究所が持つ人の形状や動きに関する知見とともに、製品開発を通じて蓄積してきた動作時の皮膚のひずみに関するデータなどを活用。
今後はアシックスが提供している、野球に必要な能力を「体格」「体力」「動作」の3つの観点から13項目の測定、評価を行なうベースボール能力測定プログラム「ASICS BASEBALL Lab.」において、2020年から投球動作解析e-skinシャツを導入する。