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未来のクルマとモビリティ。東京モーターショー2019開幕
2019年10月23日 22:32
「第46回東京モーターショー2019」が10月23日に開幕した。24日まではプレス公開日で、25日から一般公開される。会期は10月25日から11月4日まで、入場料は2,000円(税込)。国内メーカーを中心に、最新のクルマやコンセプトカーが多数披露されている。
ホンダの「フィット」など、主力製品の初披露のほか、日産やレクサス、マツダなど多くのEV(電気自動車)や参考展示も行なわれ、見どころは多い。展示の詳細は、僚誌Car Watchで大量にレポートを参照していただくとして、本記事ではプレスデー初日で人気を集めていたピックアップしながら、モーターショーの概要を紹介したい。
初披露のEVなど多数。最新だらけのモーターショー
ホンダは、コンパクトカーの4代目「フィット」を発表。2020年2月に発売する。ライフスタイルに応じて、「BASIC」「HOME」「NESS」「CROSSTAR」「LUXE」という5つのタイプが選択でき、Honda SENSINGなどの安全運転支援技術を装備。また、車載通信モジュール「Honda CONNECT」を初搭載し、スマートフォンによるリモート操作やトラブルサポートなどに対応する。ハイブリッドモデルには、2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」を搭載する。
また、「Honda e」を日本初披露。後輪駆動型のEVで2020年に発売予定としている。
日産は、EVのコンセプトカー「ニッサン アリア コンセプト」と「ニッサン IMk」を世界初公開。
アリアコンセプトは、ツインモータ―を設置し、パワフルな加速性能を実現。ドライバーがクルマに乗り込むと、バーチャルパーソナルアシスタント(VPA)が、ナビを開始。VPAの駐車場情報や走行中の必要情報により、ドライバーは情報検索せずに、運転に専念できるという。運転支援システム「プロパイロット2.0」も採用する。カラーは彗星ブルー。
ニッサン IMkは、軽自動車規格のコンパクトなシティコミューター。新開発のEVプラットフォームを採用し、EVならではの力強くスムーズな走りと静粛性を実現するという。
日産、EVコンセプトカー「アリア コンセプト」「IMk」世界初公開
トヨタは新コンセプトカー「LQ」を、モーターショーのMEGA WEB会場「FUTURE EXPO」で出展。AIエージェント「YUI」を搭載し、利用者の表情や動作から感情や眠気などを推定し、会話やリラックス誘導、音楽、車内イルミネーションなどを調整するという。JTBやNTTやドコモ、ANAなども協力する。
また、レベル4相当の自動運転にも対応。パナソニックと共同開発した無人自動バレーパーキングシステムやAR-HUDを搭載する。メーターはトヨタ初の有機EL。
トヨタは同じくFUTURE EXPO会場に、燃料電池車の次世代モデル「MIRAI Concept」を出展。水素社会の推進とともに、MIRAIの展開をアピールしている。
また、マツダは初の量産EV「MAZDA MX-30」を、レクサスは電動化ビジョン「Lexus Electrified」やコンセプトカー「LF-30 Electrified」を発表している。
結構遠い「有明」と「青海」。モビリティ移動も(26日から)
東京モーターショーでは、主に東京ビッグサイト 西・南展示場を使う「有明
エリア」と、東京ビッグサイト 青海展示等とMEGA WEBを使う「青海エリア」から構成され、地域全体でモーターショーを楽しめるようになっている。
有明には日産、ホンダ、マツダ、レクサス、三菱自動車、青海にはトヨタやスバル、ダイハツ、UDトラックス、いすずなどが展開している。概要を把握するだけでも両エリアの移動は必須だ。
両拠点間はゆりかもめ、もしくはりんかい線での移動のほかシャトルバスも運行。さらに、「OPEN ROAD」と呼ばれる1本道で繋がれており、26日からは電動キックボードを使った移動も可能になる。OPEN ROADの距離は約1.5km。歩くとかなり遠いので注意が必要だ。
またOPEN ROADでは、トヨタの「i-ROAD」や日産「New Mobilty Concept」などのモビリティカーの試乗が行なわれるほか、痛車やカスタムカー、スーパーカーも展示。移動の間も未来のモビリティや憧れのクルマなどを体験できる展示となっている。
MEGA WEBでは、未来の日本をイメージした「FUTURE EXPO」を展開。NTTやパナソニック、NEC、富士通などの60社が参加している。顔認証技術を使ったコンビニや水素エネルギーの紹介、テクノロジーとスポーツなどの紹介している。FUTURE EXPOについては別記事で紹介する。
西展示棟4階では、最新デバイスなどが紹介されている。