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ヤマハ、周囲の雑音を抑えて相手側に声を届けるスピーカーフォン
2019年10月7日 16:45
ヤマハは、周囲の雑音を抑制して発話者の声を相手に届けるUSB/Bluetooth対応のスピーカーフォン「YVC-330」を、11月下旬に発売する。価格は6万円。雑音の多いオープンスペースなどでもWeb会議ができる。
YVC-330は、ヤマハが新たに開発した音声信号処理技術「SoundCap」により、会話を妨げる周囲の環境音が多いオープンスペースでも、雑音を抑制して発話者の声を明瞭に相手側に届け、快適な遠隔会議ができるとしている。
オープンスペースなど雑音が多い場所向けのSoundCapモードと、会議室向けのスタンダードモードを搭載。
SoundCapモードでは、収音範囲制限、マイク自動ミュート、スピーカー音量自動調整の3つの機能を複合的に組み合わせ、雑音の多い環境に対応。複数のマイクを用いて、音の発生源と本機の距離を推定し、本体近くの発話者の声を収音しながら、会議に不要な周囲の雑音を抑制。発話者の発言状態を認識して、自動でマイクをミュート・解除し、周囲の騒音が相手に届くのを防ぐ。
また、周囲の騒音の大きさに合わせて、スピーカー音量を常に適切なボリュームに調整。相手側の声を聞き逃すことや、スピーカーからの音が大きくなり周囲に迷惑をかけることを防ぐという。
会議室など周囲に騒音が少ない環境では、6名程度の中規模会議を想定したスタンダードモードを使用。3つのマイクを搭載し、話者追尾機能により会議参加者の声を明瞭に収音。USBバスパワーによりクラス最大の音量(瞬間最大91dB)で、相手側の声を聞き逃さないという。「音が悪い」「聞こえづらく疲れる」といった遠隔コミュニケーションにおける音の問題を解決する。
PCなどとの接続に専用ドライバーは不要。USBケーブルでつなぐと“Plug-and-Play”ですぐに使い始められる。USB、NFC対応Bluetooth、ステレオミニ入出力に対応。スマートフォンやタブレット、ビデオ会議システムなどともフレキシブルに接続でき、「USB+Bluetooth+ステレオミニ入力」の同時使用も可能(オーディオミキサー機能)。
オプションの連結ケーブルで2台を連結接続すると10名規模の遠隔会議にも対応できる。また、USB給電による駆動で、持ち運びできるサイズ・デザインなため「空いている会議室やオープンスペースに持ち運んで、スマホと接続して即席の電話会議」など、ユーザーの自由な使い方にも柔軟に対応するとしている。
外形寸法は235×46×226mm。重量は0.8kg。対応OSはWindows 7以降、macOS 10.12以降。USB 2.0以降対応。電源は、USBバスパワー駆動で5V/500mA、AC電源駆動でAC100V(50/60Hz)。最大消費電力は2.5W。収音範囲はスタンダードモードが推奨1.5m以内、最大3m(360°)、SoundCapモードが1m以内。
Bluetooth Ver.2.1+EDR対応。対応プロファイルはHFP(1.6)、A2DP。対応コーデックはCVSD、mSBC、SBC。無線出力はClass2。最大通信距離は10m(障害物がないこと)。