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行動データで個人認証、無人店舗で決済「ライフスタイル認証」。三菱UFJニコスが実験

三菱UFJニコスと三菱電機インフォメーションシステムズ(MDIS)は、東京大学大学院情報理工学系研究科などと共同で研究開発中の個人認証技術「ライフスタイル認証」を活用した決済サービスの実証実験を7月1日より開始した。

実証実験のイメージ

ライフスタイル認証とは、個人を識別するための知識・所持・身体的特徴に続く第4の手法として、個人の行動データ(スマホの位置情報やWi-Fi情報、サービスの利用履歴など)を活用した新しい個人認証技術。2018年8月に東大と両社を含む4社が開設した「次世代個人認証・行動解析技術社会連携講座」にて実用化に向けた研究開発を進めている。

今回の実証実験は、ライフスタイル認証技術の認証精度や決済にかかる時間などのデータ収集を目的に実施。セルフレジや無人店舗での決済を想定し、三菱UFJニコスの社員を対象に、同社本社ビル内で行なわれる。

対象者(利用者)は、事前に専用のアプリケーションを各自のスマホにインストールして持ち歩くことで2、3週間分の行動データ(ライフスタイル)を蓄積。

実験開始後、スマホを携帯した利用者が休憩ラウンジに設置した専用の菓子販売ボックスに近づくと、「ライフスタイル認証」により本人が認証され扉が解錠。利用者が手に取った商品はセンサーにより自動で特定され、アプリケーションに予め登録されたクレジットカードで決済完了。これにより利用者は、レジを通さず、財布やスマホを取り出すことなく、商品を購入できる。

両社と次世代個人認証・行動解析技術社会連携講座は、今回の実証実験の結果を分析したうえで、実店舗での検証も予定。今後、ライフスタイル認証の実用化を目指す。