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秋田市と凸版が津波シミュレーションシステム。VR映像で避難体験
2019年5月20日 20:07
秋田市と凸版印刷は、津波発生に際し具体的な避難行動・避難誘導を体験できる避難行動シミュレーションシステムを構築。同時に津波シミュレーション動画を作成した。
大規模な地震によって津波が発生した時、どこからどのように浸水してくるのかを具体的に市民へ認識させることが目的。シミュレーションシステムは、秋田県が2016年に公表した秋田県津波浸水想定をもとに構築している。
利用者は、エリア内の任意の場所から避難行動を開始し、指定した避難所までの経路の、コントローラーを使用した避難体験が可能。
大画面による複数名での体験と、ヘッドマウントディスプレイによる没入感の高い体験をサポート。シミュレーションデータに基づき津波のプロセスを表現することにより、その脅威をバーチャルに体験できる構成としている。
避難行動シミュレーションシステムの機能として、自分の避難ルートを確認できる振り返り機能、避難中に通常の視点と俯瞰的な視点をスイッチできる視点切替機能、避難中に背後の様子を確認できるバックビュー機能が備えられている。
シミュレーションシステムは、市民が自由に体験できるよう「北部市民サービスセンター」1階に1台設置される。
津波シミュレーション動画は、津波が襲来した際の危険性を視覚的に認識でき、また避難する際の注意点を解説した内容。秋田市土崎地区の実写映像とCGを活用。秋田市のホームページなどで5月27日より視聴できる。