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PayPay、100億円キャンペーン第2弾を2月12日開始。一回上限1,000円
2019年2月4日 13:13
スマホ決済サービスの「PayPay」は、「第2弾100億円キャンペーン」を2月12日から開始する。PayPayで支払いを行なうと、支払額の最大20%や抽選で最大1,000円相当が戻ってくるというもので、キャンペーン期間は、2月12日から5月31日まで。
支払方法により、ボーナス付与条件が異なる。PayPay残高とYahoo!マネーの場合が20%となる。また、付与上限は、支払方法にかかわらず、合計5万円相当。1回の支払いにおける付与上限は1,000円相当となる。
・PayPay残高、Yahoo!マネーで支払った場合：20％
・Yahoo! JAPANカードで支払った場合：19％
・Yahoo! JAPANカード以外のクレジットカードで支払った場合：10％
また、20%還元のほか、買い物ごとに抽選で、最大1,000円分還元も実施。前回の100億円キャンペーンとの違いは、全額還元ではなく、最大1,000円の還元となるほか、抽選の当選確率が10回に1回、Yahoo!プレミアム会員は5回に1回と、前回の40回に1回より当選確率があがる。期間中の付与上限は合計2万円相当。
ただし、抽選対象となるのはPayPay残高とYahoo! JAPANカードの利用時のみで、その他クレジットカード利用時は抽選キャンペーン対象外となる。
前回の「100億円あげちゃうキャンペーン」は、開始から10日間で付与総額の100億円に達して終了したが、新キャンペーンでは、前回のキャンペーンよりも多くのユーザーの参加と、日常的に繰り返しキャッシュレス決済を体験してもらうことを目的とし、日常利用に適した条件に変更して実施する。
また、「第2弾100億円キャンペーン」とは別のキャンペーンとして、本日(4日)正午から2月12日午前8時まで、初めてPayPay残高にチャージした人のうち、5,000円以上をチャージした人を対象に、1,000円相当のPayPayライトを付与(2月22日前後に付与予定)するキャンペーンを実施する。
最速400万ユーザー。ボーナス還元は115億円
PayPay代表取締役社長執行役員CEOの中山 一郎氏は、10日間で終了した前回の100億円キャンペーンを振り返り、その成果として、「短期での認知向上」、「多くの人の利用体験」が得られたと説明した。
PayPayが名前の認知でナンバーワンになり、サービス理解でもキャンペーン後に飛躍的に向上した。その結果、4カ月累計でユーザー数400万件を突破し、「(出資会社である)ヤフーの過去の歴史でも最速」という。結果として、アクティブなPayPay加盟店もキャンペーン開始前の10倍となり、「多くのお客様を送客できた」とした。
また、1月にはキャンペーンのPayPayボーナス付与も開始。115億円の付与が完了したという。内訳は、ソフトバンクとヤフーが10億円で、PayPayが107億円を拠出。100億円の予定だったが、100億円を超えた最終日の終了までに107億円となった。なお、2億円は不正利用の疑いなどで保留中。
不正利用対策を強化
一方で、第1弾キャンペーンの課題は、「システム障害」、「クレジットカードの不正利用」が発生したこと。
システム障害はキャンペーン期間中に4回発生。アプリ画面変更やシステムチェックの強化で再発防止に取り組んでいるという。
カードの不正利用については、不正入手されたクレジットカード情報をPayPayに登録し、購入されるという問題が発生。クレジットカード会社と連携し、全額PayPayが補償する。対応のためセキュリティコード入力回数制限やカード利用限度額上限設定、本人認証(3Dセキュア)の導入などが行なわれた。
また、2月4日からはさらなるクレジットカード上限設定を行ない、本人認証済みの場合、24時間で2万円上限、30日で5万円という上限を設定。本人認証なしの場合は、24時間でも30日間でも上限は5,000円となる。なお、今後特定の条件を満たした利用者は、最大25万円/30日まで引き上げることがあるとのこと。
中山社長は、銀行登録時の注意や、クレジットカード利用の注意などを改めて説明し、セキュリティ問題に真摯に取り組むことを強調。テクノロジーの活用やキャッシュレス推進協議会との連携などで、サービス向上に取り組むとした。
第2弾は「長い期間」展開。非接触型は「ユーザーの声を聞く」
100億円キャンペーン第2弾については、「多くの人に、長い期間、何度でもご利用いただきたい」というコンセプトを紹介。前回のキャンペーンでは高額商品を一気に購入されたが、第2回では少額でも毎日のように使ってもらうことを目指しているという。
「100億円」「20%」「抽選あり」という基本コンセプトは踏襲。一方で、上限が1,000円/回となり、抽選の当選確率が10回に1回(従来は40回に1回)になる。「(上限の設定は)長い期間お使いいただくため」とした。
また、料率もPayPay残高が20%、Yahoo! JAPANカードが19%、他社クレカが10%となる。クレジットカード利用から銀行連携を推進しているように見えるが、「全ての支払手段を拡大していくのが基本方針」とした。
中山社長は、朝から夜までPayPayで、13,500円支払うと、合計で3,500円相当がお得になるという利用イメージを紹介。「少額での日常的な利用を促進したい」と強調した。
加盟店の開拓のため、全国で20拠点を設置。都市圏だけでなく、地方での店鋪開拓にも注力していく。加盟店数は、「驚いていただける数字になったタイミングで発表したい」とした。
なお、PayPay残高が足りない場合、クレジットカードで残額を支払うような、複数の手段が選べない点については、「キャンペーンでは、残高からは20%、クレジットカードは10%など、わかりにくくなるので、一つの方法でお願いしたい」とコメント。
オンライン対応については、「今回は延期したがオンラインでもオフラインでも変わらず使えることを目指していく」と説明。また、カード型や非接触型への対応については、「ユーザーの声をしっかり聞いていく。必要と思えば戦略的に取り組みを検討していきたい」とした。