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無電柱化を見据え、配電地上機器活用のサイネージ。港区で国内初の広告配信
2019年1月11日 17:37
パナソニックと東京電力パワーグリッドは、配電地上機器を活用したデジタルサイネージで、民間企業・団体などの商業広告配信の実証実験を1月15日から開始する。歩道上の配電地上機器を活用したデジタルサイネージによる商業広告配信は国内初の取り組み。
パナソニックと東京電力パワーグリッドは共同で、配電地上機器専用のデジタルサイネージ「ストリートサイネージ」を企画・開発している。配電地上機器とは、電柱上に設置していた変圧器や開閉器を納めた地上電気設備で、無電柱化に伴い設置される機器。
今回の取り組みは、東京都港区の協力を得て、4月4日よりJR田町駅前で実施しているストリートサイネージを用いた情報配信サービス実証実験の一環。これまで配信してきた区政情報や広報動画に、地元の民間企業・団体などの商業広告を加えることで、本サービスの運用費創出効果を検証する。
国は、防災・景観の観点から無電柱化の施策を推進しており、今後、配電地上機器の増加が見込まれているが、コスト面の課題がある。この課題に対して、商業広告配信により運用負担を軽減することを目指す。
また新たに、天気予報・時事ニュース・交通情報の配信を開始。コンテンツの拡充により、本サービスがより有効な情報配信ツールとなることも目指す。緊急時は、警報や注意情報などを日本語、英語、中国語、韓国語の4カ国語で、リアルタイムで割り込み配信する。
実施期間は1月15日から3月末まで。場所はJR田町駅東口付近。放映時間は午前5時~翌午前0時。区政情報と時事ニュース・交通・天気などのコンテンツおよび商業広告が配信される。