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マネックス、音声入力での日本株注文に対応

マネックス証券は、日本株取引ツール「トレードステーション」で、音声入力注文に対応した。国内の主要オンライン証券における音声入力注文の取引ツールへの導入は初という。

アクティブトレーダー向けの日本株取引ツール「トレードステーション」を強化し、音声入力注文機能やアルゴリズム注文機能を追加する。

音声入力注文は、音声をリアルタイムにテキスト変換して注文入力する機能。当初は、価格・株数・有効期間などに限定して提供。その後、銘柄検索から注文確認まで、 段階的に音声入力の範囲を拡大し、「キーボード/マウスによる操作よりも高速な完全ハンズフリーでの注文入力の実現を目指す」という。音声認識の基盤には、Googleによる「Cloud Speech API」を採用している。

音声入力注文のほか、「機関投資家が用いてきた注文方法を簡単な操作で実現できる」という3種類の「アルゴリズム注文」も新搭載。「相場状況に応じたトレード戦略を実現する」という。

アルゴリズム注文には、「アイス注文」「ハンター注文」「スライス注文」の3種類を用意する。

アイス注文は、株数の多い注文を指定回数に分割し、分割した数量が約定するごとに残りの数量を自動的に発注する注文方法。出来高の少ない銘柄で、自身の注文を目立たせることなく、分割して注文を自動的に執行できるという。

ハンター注文は、指定した価格の気配が出るまでは注文を待機状態にし、気配が出たら瞬時に発注。約定しなかった数量は取消して、市場に自身の注文を残さないようにする。流動性がない銘柄で、指定した価格に売り注文が来たときにだけ、 買い注文を出したい場合に、注文を自動的に執行できるという。

スライス注文は、大量の注文を指定回数に分割し、自動的に発注する注文方法。アイス注文と違い、分割した注文の約定を待たずに一気に発注するので、手動による分割発注よりも高速な発注が可能という。

これらのアルゴリズム注文を活用することで、注文数量の多い投資家や、新興市場を中心とする中小型株を好む投資家が、相場状況に応じたトレード戦略を正確かつスピーディーに実行することが可能となるという。