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Googleブランドのスマホ「Pixel 3」など新ハードウェア発表
2018年10月10日 02:24
Googleは9日(米国時間)、ハードウェア新製品を発表するイベント「Made by Google」を開催し、新しい自社スマートフォン「Pixel 3」「Pixel 3 XL」や”生産性のため”というChrome OS搭載タブレット「Pixel Slate」、音声アシスタントで操作できるスマートディスプレイ「Google Home Hub」を発表した。
Pixel 3/3 XLは10月10日からGoogle Storeで予約開始し、11月1日より出荷開始。直販価格は95,000円~131,000円。Pixel SlateやGoogle Home Hubについては、日本展開は未定としている。
Pixel 3、Pixel 3 XL
自社ブランドの最新スマートフォン。5.5型有機EL(OLED)のPixel 3の価格は799ドル、6.3型のPixel 3 XLは899ドル。日本での直販価格はPixel 3の64GBが95,000円、128GBが107,000円。Pixel 3 XLの64GBが119,000円、128GBが131,000円。NTTドコモとソフトバンクも取り扱う。
Pixel 3は、5.5型/2,160×1,080ドットで精細度443ppiの有機EL(OLED)ディスプレイを、Pixel 3 XLは6.3型/2,960×1,440ドットで523ppiの有機ELを搭載する。いずれもGorilla Glass 5や100,000:1のハイコントラスト、HDRに対応する。OSはAndroid 9 Pie。
主な違いはディスプレイと本体サイズ。外形寸法/重量はPixel 3が145.6×68.2×7.9mm/148g、Pixel 3 XLが158.0×76.7×7.9mm/184g。メモリは4GB、ストレージは64GBと128GB。
アルミ製フレームを採用し、IPX8防水対応。インターフェイスはUSB Type-C。195mAh。Qiのワイヤレス充電に対応。5GHzのWi-FiやBluetooth 5.0に対応する。Pixel 3用に開発されたセキュリティチップ「チタンM」で、パスワードやOSの安全性を守るという。
リアカメラはシングルで12.2メガピクセルで、デュアル ピクセル位相差検出によるオートフォーカス対応。目をつむっている人などを選ばずに最適な写真を選ぶ「トップショット」機能や、超解像ズーム、ARステッカーなどを搭載する。
「Googleレンズ」にも対応予定。カメラで検出したURLやメールアドレス、電話番号、住所、QRコードなどからGoogle検索を行なえるほか、カメラをかざしてカメラフレーム内の対象を長押しすることで、植物や動物の種類を調べたりテキストをコピーするといった使い方が可能になる。
フロントカメラは8メガピクセル×2で、F1.8の標準視野(75度)とF2.2の広角(97度)のデュアルカメラ構成。
また、日本仕様のPixel 3/3 XLは、FeliCaをサポートし、おサイフケータイとして利用可能。対応する電子マネーは、QUICPay、Suica、nanaco、楽天Edy、WAON。またグーグルの決済サービス「Google Pay」も利用できる。。
Pixel Slate
Pixel Slateは、Chrome OSを採用した新タブレット。12.3型/3,000×2,000ドットで精細度293ppiのディスプレイを搭載し、価格は599ドル~。米国では今年後半に発売予定。キーボードは199ドル、Pixelbook Penは99ドル。
Chrome OSは、「Google Play」のアプリにも対応しているが、Pixel Slateでは、デスクトップUIを採用し、ChromeブラウザやG SuiteなどのアプリのUIもWindows版などと同様の機能・デザインとなっているほか、画面を2分割して2つのアプリを同時に利用することも可能。
CPUやメモリ、ストレージの違いで4モデルを用意し、CPUはCeleron、Core m3、Core i5、Core i7、メモリは4GB、8GB、16GB、ストレージは64GB、128GB、256GB。バッテリ容量は48Whで、駆動時間は最大10時間。本体サイズは290.85×202.04×7mm、重量は721g。
Google Home Hub
Googleアシスタントを搭載し、音声で様々な操作ができるスマートスピーカーのGoogle Homeに、7型のタッチススクリーンを搭載した「スマートディスプレイ」。アメリカでの価格は149ドルで、10月22日にアメリカ、イギリス、オーストラリアでの店頭販売を開始する。ただし、日本での発売は予告されていない。
Googleアシスタントで、音声で天気予報などを教えてくれるだけでなく、週間天気予報をディスプレイで一覧表示するなど、ディスプレイを活かした利用が可能。
Google Photoにアップロードしている写真を、デジタルフォトフレームのように表示でき、「Ambient EQ」機能によって周囲の明るさに合わせて輝度を自動的に調整。ライブアルバム機能を使うと、離れて暮らしている家族がシェアした写真を表示できる。目覚まし時計のように、時刻表示もできる。
YouTubeの動画を再生したり、Google Mapの表示も可能。キッチンに設置し、料理をしながら声で操作し、料理の作り方動画を再生するといった使い方も可能。Bluetooth 5にも対応する。
Chromecastは新デザインに
HDMIストリーミングプレーヤーの「Chromecaast」も新デザインとなり、カラーも一新。チョークとチャコールの2色展開で、直販価格は4,980円。日本でもGoogle Store等で購入可能。
新Chromecastはハードウェアの処理速度が15%向上。1080/60pでのストリーミング再生をサポート。ゲームなども含め、より臨場感のあるリアルな表示ができるという。無線LANはIEEE 802.11acをサポートし、2.4GHz、5GHzに対応する。Google Homeともシームレスに連携。YouTubeやNetflixなど、対応するサービス内のコンテンツも、声の指示で再生できる。