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駅から観光地までの移動をスマホアプリでワンストップ化するサービスの実証実験が2019年に伊豆で実施
2018年9月27日 16:18
JR東日本と東京急行電鉄(東急電鉄)は、駅から目的地までの二次交通を検索、予約、決済して手配できる「二次交通統合型サービス」(以下「観光型MaaS」)の実証実験を2019年に伊豆エリアで実施すると発表した。
二次交通とは、観光地などの最寄り駅から、目的地へ移動するための交通のこと。代表的な例としてはバス、タクシー、シェアカーなどが挙げられる。
観光型MaaSの利用・運用によって、観光行動のシームレス化をはじめ、従来の枠組みでは解決が難しかった地域課題の解消に向けた取り組みにつなげたい意向。なおMaaSとは「Mobility as a Service」の略。
実証実験は、2019年の春、静岡県とJRグループ各社が19年ぶりに実施する「静岡ディスティネーションキャンペーン」の時期に、伊豆エリアで実施する。
主な内容は、同エリアの二次交通を検索、予約、決済できる機能と、宿泊施設、観光地などを連携させることで、観光客がエリア内の観光拠点をシームレスに移動できる仕組みを構築し、その効果を検証するというもの。
二次交通の手配については、日立とJR東日本が実証実験中の「Ringo Pass」の利用を検討するとしている。Ringo Passは、様々な交通手段を一つのアプリでつなぐための検索、予約、決済機能を備えた実証実験用スマートフォンアプリ。
また今回の実証実験には楽天も協力しており、多様な顧客接点や観光事業、決済システムなどの知見を活用して、JR東日本、東急電鉄の両者と協働するという。
今後は伊豆エリアだけでなく、北海道や東北など、ほかの観光地での展開も視野に入れる見込み。