セイコーインスツルメンツ（SII）は、半導体集積回路の設計サービス、コンサルタントなどを行う新会社「アートロジック」を設立し、営業を開始した。EDA（エレクトロニック・デザイン・オートメーション）ツールのビジネス強化が狙いで、国内唯一のEDAベンダーとしての実績を生かして初年度売上高3億円を目指し、数年後にはIPO実現を達成させる。

　 SIIは、これまで海外から長期間、最先端EDAツールの販売代理を続けるなど多くの実績を持っている。ただEDAツールは高度・複雑化が進み、企業が採用するには導入時間がかかる難点もある。そこでSIIはEDAツール導入を支援する新会社設立を決めた。

　 設計サービスやコンサルタントをベースに、機器に搭載するすべての回路を集積した半導体、いわゆる「SoC（System on a Chip）」設計などといった最新技術も盛り込んで提供する、という。

　 資本金は3,000万円。住所は東京都江東区亀有6の41の6。社長にはSIIのEDAシステム事業部長を務める小篠隆宏氏が兼任する。