ソニー（6758）は同社のリチウムイオン電池を使った電動アシスト自転車を開発しているが、10日から東京・有明の東京ビッグサイトで始まった「2000東京国際自転車展」に試作モデル「エンターテインメント・ビークル」として出展、一般に初公開した。この自転車は、マウンティンバイク風のデザインで、折りたたみが可能。

　 継ぎ足し充電ができるリチウムイオン電池を、ボディー（フレーム）に内蔵しており、アシスト駆動は前輪部に内蔵したモーターで直接動力を伝達する方式。自動車メーカーなどの市販品はチェーン駆動方式だが、初めて直接ドライブを実現した。また、下り坂などでアシスト駆動しない場合は、「回生充電」できる機能も初搭載した。

　 ただ、「リチウムイオン電池とモーター制御の技術を具現化したモデルであり、販売モデルではない」と、今のところ市場投入は未定だ。ソニーのリチウムイオン電池は、ハイブリッド方式の自動車にも採用される予定。今回の試作自転車も、そうした用途開発の一環となる。国際自転車展は12日まで。