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トランスメタが米NASDAQで取引開始~公募価格比2倍付ける | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
低消費電力MPU「クルーソー」を開発した半導体設計・開発会社トランスメタ(TMTA)が7日(米国時間)、NASDAQ市場に新規上場、人気を得た。公募価格21ドルに対して初値は44ドルと23ドル高の2.2倍になった。ただ、その後は大きな値動きとはならず、50 7/8ドルの高値をつけたあと伸び悩み、結局公募価格比24 1/4ドル高の45 1/4ドルで取引を終了した。ザラ場安値は40 1/4ドル。出来高は2,611万6,600株で、同日のNASDAQ大商い8位だった。 この日の米国市場は、大統領選当日ということで全体的に模様眺め気分が強く方向感のない展開。前日の通常取引引け後に発表されたシスコ・システムズ(CSCO)の8-10月期決算で、会社側はポジティブな見方をしているが、今後在庫の増加が懸念される内容だったため同社株が出来高トップで売られ、これがテクノロジー関連株全体に広がった。特に半導体関連株は軒並み安。この地合いのなかトランスメタは健闘したとの見方と、もう少し人気化してもよかったはずとする見方とに分かれた。 同社の低価格・省電力MPU「TM3200 400MHz」「TM5600 800MHz」は、ともにパソコンに搭載した際のバッテリー駆動時間が約7~8時間。インテルの「ペンティアムIII 850MHz」、AMDの「K6 500MHz」の同約3~4時間に比べて倍の長さ。発熱量も少ないので、冷却ファンを搭載しなくてもすむことがセットメーカーのトータルなコストダウンにつながる。
これまでは売上げが安定していなかったが、製品に対する評価は高く、搭載PCも実際に市場投入され始め、これからが本格的な事業展開となる。まずは、黒字転換がいつ頃で、それをどのように株価に織り込んでいくかが注目される。 ちなみに、インテルとAMDのここ10年の値動きを比較すると、1990年代前半の約5年間はAMDがインテルをアウトパフォーム(AMDの上昇がインテルの上昇を上回る)し、直近5年間は逆にインテルが大きくAMDをアウトパフォームしている。 両社とも今年8月には大きく値を崩しているが、この時期はトランスメタが上場を申請したときだ。インテルもAMDも同社に脅威を感じており、今後どのように対抗してくるかも注目されるが、性能や価格面で優位が続けば両者をアウトパフォームすることも不可能ではなかろう。
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(別井貴志)
2000/11/08
13:52
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3/30(金) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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