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コラム 瓦版一気読み(11月8日) |
情報は時とともに劣化する・・・
【1面トップ】 ◇朝日、読売、毎日、産経はなぜか、金融がらみとなった。朝日は東京三菱銀行(8315)が昨年9月に始めたインターネットバンキングで、振り込み手数料を取り過ぎていたというもの。「利用者の話で分かった」としており、いわゆるタレ込みで発覚したようだ。ただ、「修正の措置はとらず、顧客にも知らせていない」と報じられており、東京三菱側の対応には首をかしげる。取材する側とされる側の感情的なもつれも伝わってくる内容だ。NHKは今朝のニュースから、これを後追いしている。 ◇7日、郵便局で売り出された2年もの国債に人気が殺到。読売は、このために郵便局のコンピューターの処理能力を超え「買えない客続出」と報じた。同国債は年利0.539%。それでも「定額貯金と比べて約2.7倍」というので人気が高いという。カンマ以下でも、庶民の金利選好は変わらない。これも低金利“狂奏曲”のひとつか。 ◇毎日は6日に銀行業免許の予備申請をしたイトーヨーカ堂(8264)グループの「IYバンク」が開業3年目に「約40億円の当期利益を計上する収益計画を立てている」ことが、明らかになった。3年目の黒字転換は銀行法の縛りなので、当然。その目標具体額を掴んだ。それだけの話です。産経は、消費者金融の個人情報を「全国信用情報センター連合会」が銀行系の個人ローン会社や信販などに来月から有料提供するという、いささか手垢のついた話題。ちなみに、情報を得るためには入会金40万円と1件当たり120円が必要。この報道には、プライバシーの観点から「法整備待たぬ拙速さ」と、解説(視点)も付けている。 ◇日経は、7日に政府・与党が固めた2001年度税制改正の検討項目のポイントを紹介。相続税、贈与税の最高税率引き下げや住宅減税の新制度での延長など、「個人消費を刺激するのが狙い」 と、“景気対策税制”になる。もちろん、株式譲渡益課税の源泉分離方式の存続も入っている。
【IT】 ◇そのAPEC域内のIT先進国シンガポールでは、暮らしにITを浸透させる高度な実験が行われていると、朝日が大型のリポートを掲載。シンガポールは1992年からの「IT2000」という計画の推進により、すでに「99%の家庭とほぼすべての学校」に、DSLを中心とする高速通信網が張り巡らされているという。そういえば、2005年に世界最先端のネット網を構築するという国もあったっけ。シンガポールに5年遅れている。
【トピック】 [メディア批評家 増山広朗] ■URL・瓦版一気読み バックナンバー http://www.watch.impress.co.jp/finance/kawaraban/
2000/11/08
09:15
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3/30(金) |
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