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コラム 瓦版一気読み(10月27日) |
情報は時とともに劣化する・・・
【1面トップ】 旧・女性問題担当の中川秀直官房長官が、右翼団体幹部との交友や「女性問題」で遂に辞任に追い込まれた。“お粗末コンビ”の兄貴分、森喜朗首相は年末の内閣改造まで更迭を先送りしようとしたようだが、複数の民放テレビが昨夜報じた、中川氏と問題の女性との会話を録音したテープが決め手となった。 「覚醒剤の関係で警察も動いているよ」「わたし、でもやってないですけど」「警察の保安課が動いているから。覚醒剤の動きがあるよ、ホントに」「えっ、どういうことですか」 真実を記録したテープの威力にあえなくダウン、である。 ウソつき長官の後任は、福田赳夫元首相の長男で自民党政調副会長の福田康夫氏。閣僚経験はないが、「森首相の信頼が厚く、外務政務次官などを経験し、政策的に手堅いことが買われた」(読売)というが、はっきり言って心許ない。首相が寵愛を受けた福田元首相の恩義に報いようとしただけのこと、とは言い過ぎか。 閑話休題。中川氏の更迭は、作家の小田実氏がコメントしているように「トカゲのしっぽ切りやね」(朝日)。同氏の更迭には、“お粗末コンビ”が演じた「拉致」発言を巡る一連の“お粗末”へのケジメも含まれているが、これでトカゲの頭、つまり首相の責任問題が消えたわけではない。 勢いづく野党は、中川氏を任命した責任と「拉致」発言問題をセットで首相を追及、辞任へと追い込みたい考えだが・・・ ◇きょうは全紙、中川長官更迭のニュースがトップを飾り、ほかに話題がないので、巷で聞いた与太(よた)話を。 「野党は本気で森首相のクビを獲りにいこうとしているのだろうか。来夏の参院選と、その後の政局を考えると、このまま首相を泳がせておいた方が野党に有利なのではないか」 「放っておけば、首相は再び舌禍事件を引き起こし、支持率はさらに低空飛行する。首相交代でなまじ態勢を立て直されるよりも、このまま森政権が続いた方が参院選での勝利への道が開け、総辞職か解散・総選挙に持ち込む可能性が大きくなる。野党の本音は案外こんなもんでは」
【IT】 日本国内での第1号となったさくら銀行(8314)系の「ジャパンネット銀行」は、開業からわずか2週間で「口座開設の申し込みが1万6,000件」に達するなど順調な滑り出しを見せているが、ネット銀で先行する米国では「安定的な収益を確保している例は少なく、有力銀行のバンクワンなどが撤退している」(読売)。 ともあれ、さくらグループと三和は異なる経営判断をした。ネット銀を巡る両者の経営判断、軍配はいずれに上がるのか? なお、日経によれば、三和が出資を要請していたリクルートが「金融に関するネット事業を凍結したことも影響しているとみられる」という。
【トピック】 掲載を察知した巨人軍広報部は、「指摘されるような事実はなかった」との見解を発表したが、日本シリーズの最中であることに加え、杉山直輝捕手(解雇)が強制猥褻致傷などの容疑で逮捕された直後だけに、ワイドショーは江藤問題に集中しそうだ。 ところで、渦中の江藤選手、宮崎市郊外のペンションで女性に関係を迫ったとされる日は「門限破り」をした廉(かど)で罰金と厳重注意処分を受けているという。 [メディア批評家 増山広朗] ■URL・瓦版一気読み バックナンバー http://www.watch.impress.co.jp/finance/kawaraban/
2000/10/27
09:08
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3/30(金) |
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