富士通（6702）、セコム（9735）、東京電力（9501）、丸紅（8002）の4社は26日、CATV網を使ったブロードバンドサービスの新会社「ジャパンケーブルネット」（仮称）を共同で設立することで合意したと発表した。2001年4月には自前のサービスを開始する予定で、2003年には全国およそ80社のCATV会社の参加も計画、国内最大のCATV事業連合が実現する見込みとなった。

　 事業は、サイバーセキュリティー技術を持つセコム、インターネットデータセンターの富士通、高速ネットワークインフラの丸紅と東電のそれぞれが力を合わせて行う。また地方の独立しているCATV会社にも参加を呼び掛けていく。

　 主なサービスメニューはBS、CS放送、ブロードバンドインターネットや医療、企業支援サービス、コンテンツの企画から開発や提供までの運営支援など、総合的に取り組む。CATV各社への設備改修対応や資金支援、資本提携なども積極的に行っていく。

　 現在すでに準備会社「ジャパンケーブルネット企画」を東京都大田区に設立。社長には古河建純・富士通常務が就任している。これを12月には資本金320億円で事業会社に移行させ、来年4月からのサービス開始に向けて準備を進める。将来は株式公開も目指すという。有力企業の登場で、ブロードバンド時代のインフラとしてCATVが改めて注目されることにもなりそうだ。