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富士通、IBM互換メインフレームから撤退~オープン系へ大きくシフト

  富士通(6702)は25日、IBM互換のメインフレームビジネスから正式に撤退することを明らかにした。今後はUNIXサーバーを中心とするオープン系システムに移行する。これに伴い、メインフレームビジネスを進めてきた同社子会社である米アムダールのリストラを進め、2001年3月末までに500人を削減する方向で計画している。

  記者会見した富士通の高谷卓専務は「IBM互換のメインフレームとUNIXサーバーの技術的な格差がほとんど無くなったことが大きな理由」と事業撤退を説明。さらに米国を中心に「互換機のメインフレーム事業は売上高がここ数年、年率で10%ずつ減ってきており、これ以上の拡大は期待できない」ことで市場からの撤退を決めた。

  今後は「現行商品を売ることは来年3月末まで」とし、以後はサポートだけを行っていく。また、メインフレーム事業を展開してきた米アムダールについては、500人を削減した上でオープン系のソフトウェア開発やシステムソリューション事業への転換を行う。これらリストラに伴う費用は「およそ550億円」(同)と試算しており、今下期決算から塁損として計上する予定。

  高谷専務は「メインフレームビジネスから撤退するわけではない」としてあくまでもIBM互換機からの撤退を強調。しかしUNIXを中心とするオープン系システムの潮流を無視することが出来ないうえ、さらにアムダールの本格的なリストラ策実施も加わり、“メインフレーム市場からの事実上の撤退”と見る向きも少なくない。

■URL
・富士通
http://www.fujitsu.co.jp/

(市川徹)
2000/10/25 18:46
3/30(金)
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