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「Mobile Click」が第2の収益源に~バリュークリック、第3四半期

ヘンドリックセン社長
  バリュークリックジャパン(4759)は23日、東証ARROWSで決算説明と今後の展開などについて説明した。2000年12月期の第3四半期(7~9月)決算は、売上高が3億7,503万円と直前第2四半期に比べて30.2%増加。上場費用や広告キャンペーン費用の計上などから第2四半期に経常利益が赤字になるなど落ち込んだ利益面も、営業利益が5,713万円と同2.6倍増、経常利益が5,074万円とそれぞれ大幅に改善した。

  広告掲載サイト数が6月末の6,000サイトから9月末に7,500サイト(直近では8,000サイト超)に拡大したほか、広告リーチ(広告到達)が33.53%とヤフー(4689)に次いで国内2位となり、予想よりも早く目標であった30%を超えた。媒体価値が向上したことから広告料金を改定、平均販売単価が約10%上昇したため売上総利益率が直前四半期の61.9%から68.1%に6.2ポイント改善した。さらにiモード向けクリック保証型テキスト広告配信サービス「Mobile Click」の売上も3,500万円寄与した。

  「Mobile Click」は、昨年11月から実験的に行っていたが、10月1日から正式サービスとして開始。現在、400サイトのネットワークに対し、1日に160万PVの広告を(通常のWeb広告は現在1日1,800万PV)配信しており「第2のプロフィットセクターになっていくだろう」(ジョナサン・ヘンドリックセン社長)としている。

  また、中長期的にはM&Aによる展開も含めて「例えばPV課金モデルやメール関連など、クリック保証以外で参入していない分野を広告ネットワークに加え第3、4のプロフィットセクターとして育てていく」(同社長)としている。一方、広告単価の引き上げは過去3回、半年毎に行い、直近では7月1日に実施したが、今後も半年毎に10~20%の間で引き上げていく方針。1PVあたりの販売単価は現在0.3円で、ヤフー(メガヤフーの低料金のもので同0.7円)とはまだかなり開きがあるものの、徐々に接近できると見ている。

■URL
・バリュークリック
http://www.valueclick.ne.jp/
・Mobile Click
http://www.mobileclick.ne.jp/

(別井貴志)
2000/10/23 18:56
3/30(金)
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